ドイツ環境・リサイクリング産業の動き

鉄鋼業界の利益、排出枠有償化で10分の1に

2013年から実施予定の二酸化炭素(CO2)排出枠の有償化はドイツのエネルギー集約型産業に大きな打撃を与える見通しだ。企業コンサルティングのGoetzpartnersがまとめた予測レポートによると、2020年の独鉄鋼業界 […]

サハラのエコ電力、2015年にも欧州に

サハラ砂漠に太陽熱・風力発電所を建設し電力を欧州に供給するプロジェクト「Desertec」は、実現に向けた大まかな時程表が固まったようだ。同プロジェクトを統括するミュンヘン再保険のエルンスト・ラオホ氏はこのほど『南ドイツ

産業廃棄物の輸入が増大

汚染した土壌やがれき、危険物質が付着したスクラップなど特別産業廃棄物の輸入量がドイツで増大している。連邦環境庁(UBA)によると、2009年は前年比70万トン増の760万トンに拡大。ドイツ自然保護連盟(NABU)は「ドイ

ソーラー助成削減の修正案を両院が承認

州の代表からなる連邦参議院(上院)は9日、ソーラー助成金削減の修正案を承認した。同案は8日の連邦議会(下院)でも可決されており、成立が確定した。改正案は1日に遡って施行される。 \ ドイツでは一般世帯や企業が太陽電池で生

SMA Solar Technology AG―2010年業績予測引き上げ―

ソーラーインバーター世界最大手の独SMA Solar Technology(ニーステタール)は6日、2010年通期の売上高を従来予測の11億~13億ユーロから15億~18億ユーロへと大幅に上方修正した。太陽電池の需要が世

電動バイクプロジェクトがシュツットガルトで始動

電動バイクの実用試験プロジェクトが4日、シュツットガルトでスタートした。エネルギー大手EnBWが実施するもので、地元の電動バイクメーカーID Bikeが開発・製造した「ELMOTO」500台を投入し、1年をかけてデータ収

製造業の環境保護投資61億ユーロに

連邦統計局が21日発表した独製造業の2008年の環境保護投資額は計約61億ユーロだった。水質保護が24億ユーロ(全体の39%)で最も多く、これに温暖化防止が17億ユーロ(同28%)で続いた。 \ 業種別では同年から統計に

太陽熱設備メーカー、助成の一部凍結で苦境に

太陽熱を利用する暖房や給湯設備の製造業者が政府の助成凍結措置を受け苦境に立たされている。独ソーラー業界連盟(BSW)によると、5月だけでも太陽熱設備業界の需要は約3分の1減少したという。一方、太陽光発電(PV)設備業界は

Q-Cells SE―モジュール市場に低価格で本格参入―

太陽光発電セル大手の独Q-Cells(ビターフェルト・ヴォルフェン)がモジュール市場に本格参入する。SolarworldやConergyなど独モジュールメーカーよりも低価格で販売。同市場で欧州最強となることを目指す。3月

SMA Solar Technology AG―1-3月期売上4倍増に―

ソーラーインバーター世界最大手の独SMA Solar Technology(ニーステタール)が14日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は3億3,930万ユーロで、前年同期の8,670万ユーロから約4倍

ソーラー電力買い取り価格引き下げ、議会が承認

再生可能エネルギー法(EEG)改正案が6日、連邦議会(下院)で可決された。電力会社が買い取るソーラー電力の価格引き下げと、ソーラー電力の自家利用に対する助成額の拡大が主な改正点。電力会社の買い取り価格低減に対しては野党が

Hochtief AG―洋上風力発電の建設向けサービス強化―

建設大手のHochtief(エッセン)が洋上風力発電パークの建設に必要なクレーン船のリース事業を強化している。6日にはドイツ最大級の専用クレーン船「Thor」の進水式を実施。主力子会社Hochtief Construct

排出権取引で脱税、全国230カ所に立ち入り捜査

二酸化炭素(CO2)排出権取引にからみ付加価値税(VAT)の脱税が行われている事件で、独捜査当局は4月28日、全国各地で一斉に立ち入り調査を実施した。捜査の対象は計約230カ所で、フランクフルトにあるドイツ銀行の本社や排

独風力発電設備業界、大幅な業績拡大を見込む

ドイツの風力発電設備業界は今後数年、大幅な業績拡大を見込んでいる。独風力発電連盟(BWE)によると、風力発電市場は経済危機の09年も順調に成長を続け、世界全体の新規設置能力は前年比42%増の3万8,343メガワット(MW

二酸化炭素をエネルギーに 人工光合成プロジェクト進む

二酸化炭素(CO2)と太陽光から液体燃料を生産する人工光合成の技術開発を目指す産学協同プロジェクト「Solar2Fuel」がドイツで進められている。同プロジェクトは連邦教育研究省(BMBF)が支援する「有機電子工学フォー

ドイツの再可エネ投資、10年で2倍以上に

ドイツにおける再生可能エネルギーへの年間投資額は今後10年で2倍以上に拡大し、2020年には280億ユーロを超える見通しだ。再生可能エネルギー全国連盟(BEE)の依頼で調査を実施したスイスのPrognosはこのような結論

ルール地方で電気自動車プロジェクト開始

ドイツのルール工業地帯で10日、電気自動車の実用化に向けた産学協同プロジェクトがスタートした。仏自動車大手ルノー、エネルギー大手RWE、アーヘン工科大(RWTH)などが実施するもので、「通勤での利用」に的を絞ってインフラ

Nordex AG―最終利益半減―

風力発電設備大手のNordex(ノルダーシュテット)が5日発表した2009年12月通期決算の最終利益は2,420万ユーロで、前年の4,950万ユーロから半減した。市場の拡大を見越し、従業員を大幅に増やしたことで人件費率が

低炭素都市プロジェクト、ルール地方で立ち上げ

かつて炭鉱都市として栄えたルール地方で6日、低炭素都市の実現をめざす環境プロジェクト「InnovationCity Ruhr」が立ち上げられた。今後モデル都市を選定してエネルギー効率改善や二酸化炭素(CO2)削減につなが

ソーラー電力の助成削減案で与党合意

連立与党は2月23日、ソーラー電力向けの助成削減案で合意した。屋根設置型、地上設置型のソーラー設備向け助成額(電力買取価格)を7月1日付でそれぞれ16%、15%引き下げる。争点となっていた農地に設置するソーラー設備向けの

SolarWorld AG―住宅用太陽電池と充電池のセット販売検討―

太陽電池大手のSolarworld(ボン)が住宅用太陽電池と充電池を組み合わせて販売する新しいビジネスモデルの構築に取り組んでいる。ドイツ政府がソーラー電力の助成額削減方針を決めたことを受け、太陽電池の国内需要が急減し、

屋上の植物で汚水処理、農機大手がプラント開発

農業機械大手ジョンディアのマンハイム工場の屋上で、植物を利用した汚水処理プラントが稼働している。植物の根と共生する微生物の働きにより有機化合物を分解するのがポイントで、化学処理を施す従来の汚水処理施設に比べコストを半減で

欧州で再可エネ利用進む、EU目標達成の見通し

欧州連合(EU)で再生可能エネルギーの利用が進んでいる。欧州風力エネルギー協会(EWEA)は16日、EUは再生可能エネルギーの利用で2020年の目標値を達成できるとの見通しを発表。独再生可能エネルギー業界連盟(BEE)も

Q-Cells SE―巨額赤字に転落―

太陽電池大手の独Q-Cells(ビターフェルト・ヴォルフェン)が23日発表した2009年12月期暫定決算の最終損益は13億5,600万ユーロの赤字で、前年の黒字(1億9,060万ユーロ)から大幅に悪化した。市場環境の急変

Conergy

ソーラーエネルギー設備メーカーのConergyが18日発表した2009年10-12月期(第4四半期)決算の営業損益(EBITDAベース)は3,680万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(1億3,030万ユーロ)から大幅に

独排出権取引管理機関でフィッシング詐欺

二酸化炭素(CO2)排出権取引を管轄するドイツ排出権取引局(DEHSt)の管理口座から排出権を不正に盗みとるフィッシング詐欺が起きていたことが分かった。欧州企業のほか、日本およびニュージーランドの企業数社も被害を受けた恐

Schuler AG―風力発電機事業に参入―

プレス機械世界最大手の独Schulerは1月28日の決算発表で風力発電設備事業への参入方針を明らかにした。自動車産業に深く依存した事業のあり方を改めることが狙いで、新たな事業の柱に育て上げる意向だ。これまで培ってきたノウ

独風力発電市場、09年の国内新設能力が2ケタ増に

独風力発電連盟(BWE)と独機械工業連盟(VDMA)が1月27日発表した最新統計によると、風力発電の国内新設能力は昨年1,917メガワット(MW)となり、前年から15%増大した。新設された風力タービン数は952基。200

ソーラー電力助成金、環境相が削減幅15%を提案

ノルベルト・レットゲン連邦環境相(キリスト教民主同盟/CDU)は20日、再生可能エネルギー法(EEG)に定めるソーラー電力の助成額を7月までに15%削減することを提案した。電力会社によるソーラー電力の買い取り価格は現行の

水素発生の緑藻、関与部分の分離に成功

水素を生産するクラミドモナスという緑藻から水素生産に関与するタンパク質を分離し試験管内でプロセスを再現させることに、ボーフム大学のハッペ教授を中心とする共同研究チームが成功した。あわせて水素発生経路も詳細に解明できたこと

Repower Systems AG―米国に工場進出の方向―

風力発電設備大手の独Repower(ハンブルク)が米国に同社初の工場を建設することを検討している。世界的な需要増を受け生産能力を拡大するとともに、ドル安ユーロ高に伴う為替リスクを軽減させることが狙いだ。同社のパーホルヌン

SolarWorld AG―09年売上10億ユーロ突破―

太陽電池モジュール大手のSolarWorld(ボン)はこのほど、2009年の売上高が10億1,000万ユーロ(速報値)となり、目標の10億ユーロを超えたと発表した。年末にかけての需要回復が追い風になったという。第4四半期

海底送電網の共同敷設、欧州9カ国が計画

北海に隣接する欧州9カ国が高圧送電網を海底に共同で敷設することを計画している。高圧送電網で再生可能エネルギー由来の複数の発電所をつなぎ、天候に左右されやすい発電量を調整。欧州における再生可能エネルギーの利用を促進する狙い

独CO2排出量、09年は90年比27%減に

ドイツの2009年の二酸化炭素(CO2)排出量は1990年比で約27%減少したもようだ。経済危機でエネルギー消費が大きく後退したことがプラスに働いた格好で、京都議定書で同国に義務づけられた2012年の同削減目標21%を0

IsofotonS.A.―独市場開拓を本格化―

スペイン最大の太陽電池メーカーIsofoton(マドリード)がドイツ市場の開拓に本腰を入れ始めた。本国市場の冷え込みを受けた措置で、2009年末にはドイツで初めて大型プロジェクトを完成させた。 \ Isofotonは19

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