欧州化学・薬品業界の動き

ランクセス、イネオスと合弁交渉か

独化学大手のランクセスが、主力の合成ゴム事業を合弁会社化する方向で英・スウェーデン資本の同業イネオスと交渉しているもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として伝えたもので、実現するとランクセスは原料を安定確保できるようにな […]

クラリアント―最大部門の売却・合弁化にらむ―

特殊化学大手クラリアント(スイス・ムッテンツ)のハリオルフ・コットマン社長は2日、同社最大の事業部門である「プラスチック&コーティング」の売却ないし合弁会社化を視野に入れていることを明らかにした。同部門は中国など新興国の

ノバルティス―米アムジェンと提携―

スイスの製薬大手ノバルティス(バーゼル)は1日、米同業アムジェンと提携すると発表した。神経疾患薬事業を強化する考えで、両社の医薬品を共同開発・販売する。 提携の対象となるのはノバルティスが開発中のアルツハイマー治療薬「C

輸送容器製造の蘭シェーラー、ポーランドに新工場を建設

輸送容器メーカーの蘭シェーラー・アリバート(Schoeller Allibert)はこのほど、ポーランド南部のカトヴィツェ経済特区に位置するザブジェで新工場の定礎式を行った。現地子会社のマチェイ・ツィーテク社長によると、

サノフィとグーグル、糖尿病治療で提携

仏製薬大手のサノフィは8月31日、糖尿病治療で米グーグルと提携すると発表した。グーグルのライフサイエンス部門の血糖値解析技術などを活用し、糖尿病の新たな治療や管理に役立つ新技術の開発を目指す。 サノフィは糖尿病治療薬が事

ベルギーのUCB、米後発薬部門をラネットに売却

米後発医薬品(ジェネリック薬)メーカーのラネットは2日、ベルギーの製薬会社UCBの米ジェネリック薬部門であるクレマーズ・アーバン・ファーマシューティカルズを買収することで合意したと発表した。買収額は12億3,000万ドル

米モンサント、シンジェンタ買収を断念

農業化学大手の米モンサントは26日、スイス同業シンジェンタの買収を断念すると発表した。買収額を引き上げたが、シンジェンタが拒否の姿勢を崩さなかったことから実現は不可能と判断し、買収提案を取り下げた。 種子事業で世界最大手

シンジェンタ―フラワー事業放出へ―

スイス農業科学大手のシンジェンタ(バーセル)は19日、フラワー種子事業からの撤退方針を明らかにした。最終消費者のニーズの変化を背景に販売チャンネルと小売市場の環境が変化し、業界再編が起きていることを受けた措置と説明してい

ノバルティス―MS治療薬を拡充、GSKからの買収で―

スイスの製薬大手ノバルティス(バーゼル)は21日、英同業グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発中の多発性硬化症(MS)治療薬「オファツムマブ」の権利を譲り受けると発表した。MS治療薬事業を強化する。 GSKにまず前払金

米カーギル、ノルウェーの養殖魚飼料メーカーを買収

穀物メジャーの米カーギルは17日、養殖魚用飼料の製造・販売を手がけるノルウェーのEWOSを13億5,000万ユーロで買収すると発表した。EWOSはサケ養殖用の飼料に強みを持つ企業。カーギルは同社の買収によって急成長が見込

シャイアー、米バクスアルタに買収提案

アイルランド製薬大手のシャイアーは4日、米同業バクスアルタに買収を提案したことを明らかにした。希少病治療薬の強化が狙いで、買収額は約300億ドルに上る。バクスアルタは買収拒否を表明している。 シャイアーは7月10日に買収

ベルギーのソルベイ、複合素材の米サイテックを買収

ベルギーの化学大手ソルベイは7月29日、複合材料大手の米サイテックを55億ドルで買収すると発表した。航空機、自動車産業で使われる軽量素材事業の強化が目的。ソルベイは航空機用複合素材で世界2位に浮上する。 ソルベイはサイテ

ベルギーのソルベイ、複合素材の米サイテックを買収

ベルギーの化学大手ソルベイは7月29日、複合材料大手の米サイテックを55億ドルで買収すると発表した。航空機、自動車産業で使われる軽量素材部門の強化が目的。ソルベイは航空機用複合素材で世界2位に浮上する。 ソルベイはサイテ

アストラゼネカ、4~6月は減収減益

英製薬大手アストラゼネカが7月30日発表した2015年4~6月期(第2四半期)決算の純利益は6億9,700万ドルとなり、前年同期から12%減少した。主要薬である潰瘍治療薬「ネクシウム」の米国での特許が失効し、後発薬に押さ

テバ・ファーマ、米アラガンの後発薬事業を買収

後発医薬品世界最大手のテバ・ファーマシューティカルズ(イスラエル)は7月27日、米製薬大手アラガンの後発薬事業を買収することで合意したと発表した。買収額は405億ドルで、イスラエル企業による買収としては史上最大規模となる

ロシュ―がん免疫治療薬を来年投入へ―

スイスの製薬大手ロシュ(バーゼル)は23日の決算発表で、同社初のがん免疫治療薬「アテゾリズマブ(Atezolizumab)」を来年にも市場投入する考えを明らかにした。競合の米ブリストル・マイヤーズ・スクイブと米メルクはす

ノバルティス―ドル高など響く、4-6月期32%の純減益に―

スイスの製薬大手ノバルティス(バーゼル)が21日発表した2015年4-6月期(第2四半期)決算の純利益は前年同期比32%減の18億5,600万ドルと大幅に落ち込んだ。決算通貨であるドル相場の上昇や眼科部門アルコンの不振が

ベーリンガー―米後発薬子会社を英社に売却―

英国の製薬大手ヒクマ・ファーマシューティカルズは28日、独同業ベーリンガー・インゲルハイムから米後発医薬品子会社2社を買収すると発表した。ベーリンガーは米国事業再編の一環として同2社の売却を模索していた。 ヒクマはベーリ

英グラクソによる世界初のマラリアワクチン、EMAが承認勧告

欧州医薬品庁(EMA)は24日、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発した世界初のマラリアワクチン「モスキリックス」の承認を勧告した。EMAの勧告を受け、欧州委員会が数カ月以内にワクチンの販売を承認する見通し

ロシュ、がん免疫治療薬を来年投入へ

スイスの製薬大手ロシュは23日、同社初のがん免疫治療薬「アテゾリズマブ」を来年にも投入する意向を表明した。ライバルの米ブリストル・マイヤーズ・スクイブとメルクはすでにがん免疫治療薬を販売しており、追撃する形となる。 がん

ノバルティス、4~6月期は32%減益

スイスの製薬大手ノバルティス(バーゼル)が21日発表した2015年4~6月期(第2四半期)決算の純利益は18億5,600万ドルとなり、前年同期から32%減少した。決算通貨であるドル相場の上昇や眼科部門アルコンの不振が響い

ノバルティス、米バイオ医薬品会社を買収

スイス製薬大手のノバルティスは6月29日、米バイオ医薬品会社のスピニフェックス・ファーマシューティカルズを買収することで合意したと発表した。スピニフェックスは慢性痛の治療薬に特化した企業。ノバルティスは買収によって同分野

モンサント―バイエルの農業科学部門買収を視野に―

スイスの同業シンジェンタに買収提案を行った米農業科学大手のシンジェンタが独バイエルの農業科学部門(BCS)買収も視野に入れている。モンサントのブレット・ベーゲマン最高執行責任者(COO)がブルームバーグ通信のインタビュー

アクテリオン―合成ワクチン事業参入―

スイスの製薬会社アクテリオン(アルシュヴィル)は6月26日、合成ワクチン事業に参入すると発表した。事業分野を広げる方針に沿った措置で、独マックス・プランク協会と共同で合弁会社ワクシロン(Vaxxilon)を設立。炭水化物

ジンラブ―投資会社シンベンが買収―

英投資会社シンベン(Cinven)は6月26日、独臨床検査サービス大手ジンラブ(Synlab、アウグスブルク)の過半数資本を英同業BCパートナーズから譲り受けることで合意したと発表した。シンベンは5月に臨床検査の仏ラブコ

鉛リサイクルでカルテルか、欧州委が5社に異議告知書送付

欧州委員会は24日、鉛のリサイクルをめぐるカルテル疑惑で調査対象となっていた5社に対して、異議告知書を送付したことを明らかにした。対象企業は非公表だが、ロイター通信によると英エコバット、米ジョンソンコントロールズ、仏レシ

エボニック―アクゾノーベルと合弁、塩素などを共同生産へ―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は16日、蘭同業アクゾノーベルと共同で折半出資の合弁会社を設立すると発表した。環境に優しい生産施設を共同で建設・運営し、水酸化カリウムと塩素を生産する。 膜電解法を用いた生産施設を独

ロシュ

スイスの製薬大手ロシュは2日、がん治療法の開発で米同業アムジェンと提携すると発表した。臨床試験(フェーズ1b)でアムジェンの医薬品「Talimogene Laherparepvec」とロシュの医薬品「Atezolizum

ルーマニア医薬品市場、1-3月期は10.7%増

市場調査会社セジディム・ルーマニアの最新リポートによると、ルーマニアの医薬品市場規模は今年1-3月期、前年同期比10.7%増の32億7,000万レウ(約7億3,300万ユーロ)に拡大した。薬局・薬店経由の売上高は27.7

独メルク、米シグマ買収で是正策提案

欧州委員会は5月27日、独製薬・化学大手メルクが米同業のシグマ・アルドリッチを買収する計画について、競争上の是正策を提示したことを明らかにした。詳細は不明だが、メルクは買収認可を取り付けるため、一部の事業、資産の売却を申

アイルランド製薬エンドー、米パー買収で合意

アイルランドの製薬大手エンドー・インターナショナルは18日、米同業パー・ファーマシューティカルを買収することで合意したと発表した。買収額は80億5,000万ドル。エンドーは買収によってジェネリック薬(後発医薬品)事業を大

ロシュ―肺がん治療薬、生存率2倍に―

スイスの製薬大手ロシュ(バーゼル)は14日、同社が開発しているがん免疫療法薬「MPDL3280A」の臨床試験で、延命効果が高いことが確認できたと発表した。タキサン系の抗がん剤「ドセタキセル」を用いた化学療法に比べ、生存率

シンジェンタ―モンサントの買収提案を拒否―

スイスの農業科学大手シンジェンタ(バーゼル)は8日、米競合モンサントから買収提案を受け取ったと発表した。買収提示額は1株当たり449スイスフラン。前日終値を35%以上、上回るものの、シンジェンタの取締役会は同社を過小評価

モンサント

農業科学大手の米モンサントがスイスの同業シンジェンタとの合併を狙っているもようだ。ブルームバーグ通信が報じたもので、実現すると売上高300億ドル以上の巨大企業が誕生する。モンサントは遺伝子組み換え作物など種子の世界最大手

ノバルティス―ドル高が直撃、1-3月期減収減益に―

スイスの製薬大手ノバルティス(バーゼル)が23日発表した2015年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比7%減の119億3,500万ドルと大きく落ち込んだ。決算通貨である米ドルの交換レート上昇が響いた格好で、為

ロシュ

スイスの製薬大手ロシュが22日発表した2015年1-3月期(第1四半期)の売上高は118億3,300万スイスフランで、前年同期を3%上回った。がん治療薬が増収をけん引した。為替の影響を除いたベースでは増収率が5%に上った

イスラエル後発薬大手テバ、マイランに買収提案

後発医薬品世界最大手のテバ・ファーマシューティカルズ(イスラエル)は21日、米同業マイランに買収を提案したと発表した。買収額は400億ドル超。テバは買収が実現すれば売上高が300億ドルを超え、最大手の地位を強化できる。

住友商事―欧州化粧品素材市場に本格参入―

住友商事は13日、子会社・住商ファーマインターナショナルと共同で協和発酵バイオの欧州子会社Kyowa Hakko Europe GmbH(独デュッセルドルフ)から欧州化粧品素材事業を譲り受けると発表した。同地の当該市場に

後発薬大手マイラン、アイルランドのペリゴに買収提案

後発医薬品(ジェネリック薬)大手の米マイランは8日、アイルランドの大衆薬大手ペリゴに買収を提案したと発表した。買収額は288億6,000万ドル。ペリゴは取締役会が提案を検討するとしている。 ペリゴは大衆薬が中核事業。幼児

ノバルティス

スイスの製薬大手ノバルティスは3月30日、米バイ企業アデュロ・バイオテックと提携すると発表した。インターフェロン遺伝子刺激因子(STING)をターゲットとする次世代がん免疫治療法の開発が狙い。アデュロに前払金2億ドルを支

動植物への特許を認める決定=欧州特許庁

欧州特許庁(EPO)は3月27日、新品種のブロッコリーに特許を認めた同庁の決定は正しかったとして、同決定に対する異議を退ける決定を下した。従来型の交配技術で開発した動植物に特許を認めた格好。これにより、新開発の動植物を利

エボテック―製薬大手サノフィと包括提携合意―

独バイオ企業エボテック(ハンブルク)は20日、製薬大手の仏サノフィと包括提携することで合意したと発表した。エボテックは創薬支援サービスを強化、今回の提携により前払金4,000万ユーロ強を含め最低2億5,000万ユーロをサ

エンドー、サリックス買収を断念

アイルランドの特殊医薬品大手エンドー・インターナショナルは16日、米同業のサリックス・ファーマシューティカルズに対する買収提案を撤回すると発表した。同社はカナダのバリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルに

DSM

化学大手の蘭DSMは16日、ポリマー中間体、コンポジットレジン事業を合弁化すると発表した。経営資源を食品添加剤、高性能樹脂に絞り込む戦略の一環で、投資会社CVCと共同で合弁会社を設立。CVCは同合弁の資本65%を取得し、

アイルランド製薬会社エンドー、米サリックスに買収提案

アイルランドの特殊医薬品大手エンドー・インターナショナルは11日、米同業のサリックス・ファーマシューティカルズに買収を提案したと発表した。先ごろサリックス買収で合意したカナダのバリアント・ファーマシューティカルズ・インタ

ソルベイと3Aコンポジッツ、特殊フォームの生産で提携

ベルギー化学大手ソルベイは10日、スイスの3Aコンポジッツと特殊フォーム材の生産で提携すると発表した。 商用航空機や高速鉄道車両のメーカーの間では、プラスチックや金属に代わり、軽量化とエネルギー効率の向上が期待できる特殊

シンジェンタ―純利益が減少―

スイスの農薬大手シンジェンタ(バーゼル)が4日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBITDA)は前期比1%増の29億2,600万米ドルと小幅な伸びにとどまった。北米の異常気象と収益力の弱い事業からの撤退コストが響

上部へスクロール