欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/4/28

西欧

メッツォ、ウィアーの合併提案を拒否

この記事の要約

フィンランドのエンジニアリング大手メッツォは16日、英同業ウィアー・グループの合併提案を拒否すると発表した。現状維持の方が得策と判断したとしている。 ウィアーが1日に発表した提案は、株式交換方式で合併するという内容。合併 […]

フィンランドのエンジニアリング大手メッツォは16日、英同業ウィアー・グループの合併提案を拒否すると発表した。現状維持の方が得策と判断したとしている。

ウィアーが1日に発表した提案は、株式交換方式で合併するという内容。合併比率はウィアーが60%、メッツォが40%で、ウィアーがメッツォを事実上買収する形だった。

同提案をめぐっては、メッツォに11%を出資する2位株主のフィンランド政府系投資会社ソリディウムが難色を示していた。メッツォは声明で、独立会社としてとどまることが株主にとって有益と判断し、取締役会が全会一致で合併提案を拒否することを決めたとしている。

ウィアーは声明で「魅力的な合併提案を行ったと確信している」とした上で、「新たな提案を行うかどうかは未定だ」とコメントしている。