欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/5

EUその他

EUのインド産マンゴー禁輸、印輸出機関が反発

この記事の要約

EUがインド産のマンゴーと4種の野菜の輸入禁止を打ち出したことをめぐり、インドの輸出促進機関であるインド輸出連合会(FIEO)は4月29日、禁輸は不当な措置として解除を要請した。 EUは3月、高級品種として知られるアルフ […]

EUがインド産のマンゴーと4種の野菜の輸入禁止を打ち出したことをめぐり、インドの輸出促進機関であるインド輸出連合会(FIEO)は4月29日、禁輸は不当な措置として解除を要請した。

EUは3月、高級品種として知られるアルフォンソマンゴーとナス、タロイモ、ニガウリ、ヘビウリがショウジョウバエなどの害虫に汚染されていたとして、検疫体制の不備を理由にこれらの輸入を1日から2015年12月まで禁止するとインド側に通告した。FIEOのサハイ事務局長は、「3月に問題が発覚して以来、EUが提起した問題に対応するため厳密な検査や輸出認証手続きを実施してきた」と強調、商工省とともに禁輸措置を実施しないようEUに要請したことを明らかにした。

インドは世界最大のマンゴー輸出国であり、年間約7万トンを世界各国に輸出している。インド産マンゴーの8割は中東に輸出されており、EU向け輸出が占める割合はさほど大きくない。ただ、サハイ事務局長は、禁輸措置はマンゴー価格の圧迫要因となり、農家に打撃を与えると指摘する。マンゴーの現地価格はここ数日間で15%も下落しているという。