欧州エンジニアリング大手のABB（スイス）は4月29日、送配電網、発電設備などを手がけるパワーシステム部門の再編を強化すると発表した。同部門の不振が長期化していることを受けたもので、太陽光発電プラント設計、建設の新規事業への参加凍結などによって事業分野を絞り込む。
ABBのパワーシステム部門は受注低迷、洋上風力発電プロジェクトの遅延によるコスト増大、アジア企業との価格競争激化などによって苦戦が続いている。すでに同部門のリストラに着手しているが、同日発表した2014年1～3月期（第1四半期）決算が減益となったことから、再編を加速させることを決めた。
同期の純利益は5億4,400万ドルで、前年同期から18％減少。売上高は3％減の94億7,000万ドルだった。
