欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/5/19

西欧

英ディクソンズとカーフォンが合併、巨大家電・携帯電話販売会社が誕生

この記事の要約

英家電量販大手ディクソンズ・リテールと英携帯端末販売大手カーフォン・ウエアハウスは15日、対等合併で合意したと発表した。誕生する新会社「ディクソンズ・カーフォン」は売上高が120億ポンド(約147億ユーロ)を超える巨大家 […]

英家電量販大手ディクソンズ・リテールと英携帯端末販売大手カーフォン・ウエアハウスは15日、対等合併で合意したと発表した。誕生する新会社「ディクソンズ・カーフォン」は売上高が120億ポンド(約147億ユーロ)を超える巨大家電・携帯端末販売会社となる。

ディクソンズは時価総額17億7,000万ポンド、売上高82億ポンドで、欧州2位の家電量販店。英国のほか北欧、ギリシャなどで約950店舗を展開している。カーフォンは独立系の携帯電話販売会社としては欧州最大手。店舗数は2,000店を超え、時価総額は17億2,000万ポンド、売上高は37億ポンドに上る。

合併は株式交換方式で実施される。新会社の最高経営責任者(CEO)、最高財務責任者(CFO)には、ディクソンズのセバスチャン・ジェームズCEO、ハンフリー・シンガーCFO、会長にはカーフォンのチャールズ・ダンストーン会長が就任する。

両社はオンライン通販会社の攻勢などで競争が厳しくなる中、共同調達による仕入れコスト削減などで競争力を強化するため、合併に踏み切った。とくにディクソンズにとっては、手薄な携帯電話、タブレット端末部門を底上げできるという利点もある。両社は合併で2018年以降に年8,000万ポンドを超えるコスト削減効果が見込めるとしている。