独半導体メーカーのダイアログ・セミコンダクターは26日、オーストリア同業AMSと合併協議を行っていることを明らかにした。対等合併する方向で交渉を進めているが、協議は初期段階にあり、実現するかどうかは定かでないとしている。
ダイアログは独フランクフルト証取、AMSはスイスのチューリヒ証取にそれぞれ上場している。時価総額は現在、各17億ユーロ程度で、対等合併しやすい状況にある。
英フィナンシャル・タイムズによると、合併して新会社が成立した場合、取締役会長をダイアログ、監査役会長をAMSがそれぞれ送り込む。また、上場取引所をチューリヒに絞り込む。
ダイアログは英国法に基づく株式会社で、法務上の本社をロンドンに置くものの、実務上は西南ドイツのキルヒハイム・ウンター・テックを本社所在地としている。従業員数は1,000人で、昨年の売上高は前年比17%増の6億6,000万ユーロに拡大した。
ASMは墺ウンタープレムシュテッテンに本社を置き、従業員数は1,400人強。売上高は3億7,800万ユーロだった。
両社は合併により経営規模を拡大するとともに製品ラインアップを拡充し、急成長する市場のニーズにきめ細かく対応できるようにしたい考えだ。