欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/6/30

東欧・ロシア・その他

ロシア製薬ベロファーム、米アボットが買収

この記事の要約

米製薬大手アボット・ラボラトリーズは23日、ロシア同業ベロファームを136億~170億ルーブル(3億9,500万~4億9,500万米ドル)買収することで合意したと発表した。医薬品市場の成長が見込まれる新興国市場でプレゼン […]

米製薬大手アボット・ラボラトリーズは23日、ロシア同業ベロファームを136億~170億ルーブル(3億9,500万~4億9,500万米ドル)買収することで合意したと発表した。医薬品市場の成長が見込まれる新興国市場でプレゼンスを拡大する戦略の一環。

アボットは、持ち株会社ガーデンヒルズが保有するベロファームの株式すべてを買い取る。ガーデンヒルズは現在、ベロファームの80%超を保有しているが、取引成立日までに持株比率を95%以上に拡大する見込み。ガーデンヒルズの持株比率が約定日までに100%に達した場合には、買収額は170億ルーブルとなる。このほか、アボットはベロファームの純債務47億ルーブルも引き受ける。買収手続きは10~12月に完了する予定。

ベロファームはロシア有数のジェネリック(後発医薬品)メーカーで、従業員数は約2,000人。ポクロフ、ベルゴロド、ボロネジに生産拠点を持ち、100種類以上の医薬品を生産している。ベロファームを傘下に収めることで、アボットの売上高は2015年度に1億5,000万ドル程度増加する見込みだ。