欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/14

西欧

ルフトハンザ航空、LCC拡充へ

この記事の要約

独ルフトハンザドイツ航空(フランクフルト)は9日、競争力の強化計画を発表した。ジャーマンウイングスに続く新たなLCC(格安航空)ブランドを設立。価格意識の高い個人顧客を獲得し、競合ライアンエアーやエミレーツ航空に対抗して […]

独ルフトハンザドイツ航空(フランクフルト)は9日、競争力の強化計画を発表した。ジャーマンウイングスに続く新たなLCC(格安航空)ブランドを設立。価格意識の高い個人顧客を獲得し、競合ライアンエアーやエミレーツ航空に対抗していく。

ルフトハンザの欧州事業はLCCに顧客を奪われ、赤字に転落したことから、同社はハブ空港であるフランクフルトとミュンヘン以外から発着する国内便と欧州域内便を2013年1月にジャーマンウイングスの下に統合した。だが、市場競争は厳しく、十分な効果が上がっていないため、新たなLCCブランドを立ち上げる。

具体的には欧州路線を対象とするLCCとしてユーロウイングスを新設。来春から運行を開始する。

長距離路線のLCCも単独ないしターキッシュ・エアラインズ(旧トルコ航空)と共同運行する方針で、ターキッシュ・エアラインズとは現在、交渉中だ。両社は1989年から折半出資のLCC合弁サン・エクスプレスを運営しており、これを利用する考え。長距離LCCは来年冬の立ち上げを目指している。