欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/29

西欧

ポルトガルの最低賃金、月505ユーロに引き上げ

この記事の要約

ポルトガル政府は24日、月額最低賃金を現行の485ユーロから505ユーロに引き上げると発表した。同国の最低賃金は主に農園の作業員、外食店・ホテルの従業員といった単純労働者に適用されており、60万人以上が賃上げの対象となる […]

ポルトガル政府は24日、月額最低賃金を現行の485ユーロから505ユーロに引き上げると発表した。同国の最低賃金は主に農園の作業員、外食店・ホテルの従業員といった単純労働者に適用されており、60万人以上が賃上げの対象となる。

政府は経済団体、労組との数週間に及ぶ協議を経て、最低賃金の引き上げを決めた。賃上げで企業が新規採用を控えることを防ぐため、労働者の社会保障費の雇用者負担率は現行の23.75%から23%に引き下げる。

ポルトガルの最低賃金は、EUの中東欧諸国を上回っているが、引き上げ後も西欧では依然として最低水準となる。