ポーランド電力最大手の国営Polska Grupa Energetyczna (PGE）が16日発表した2009年決算は、売上高が前年比11％増の216億2,300万ズロチ、利払い・税・償却前利益（EBITDA）が37％増の79億8,300万ズロチの増収増益となった。純利益は62％増の43億3,700万ズロチだった。
\良好な業績は欧州連合（EU）加盟国の中で唯一、景気後退に陥らなかったポーランド経済の底堅さを反映したもので、収益の柱である発電・鉱山事業が09年半ばからの電力需要回復と電力卸売価格の上昇を受けて好調だった。同部門はEBITDAで前年比33.7％増の55億5,000万ズロチを確保した。今年の経済成長率をプラス3.0％とする政府予測に基づき、同社は引き続き需要拡大が進むとみている。
\PGEは昨年11月、発行済み株式の15％を新規に公開。欧州では08年5月以来で最大の株式公開となり、21億米ドルの上場益を得た。現在は経営効率化と経費削減を目指し、40以上ある子会社を6つに統合するなど組織再編を進めている。（1PLN＝31.2JPY）
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