ロシアの複合企業、バーザヴィ・エレメントは、格安航空会社スカイ・エクスプレスの買収で交渉を進めている。ロシア南部地域に強みを持つスカイ・エクスプレスを傘下に収めることで航空事業を強化するのが狙い。
\7月27日付の有力経済紙『コメルサント』が、複数の関係筋の話として伝えたところによると、買収交渉は近くまとまる見通し。スカイ・エクスプレスは2006年3月にロシア初の格安航空会社として設立され、07年1月から運航を開始した。ブヌコボ空港を拠点とし、ソチやクラスノダル、サンクトペテルブルクなど国内11都市に就航している。昨年の旅客数は111万人、売上高は35億ルーブル（1億1,600万米ドル）だった。同社をめぐっては、連邦航空輸送局が先ごろ、フライトの遅延が頻発していることを理由に、営業免許のはく奪を検討していることを明らかにしていた。
\バーザヴィ・エレメントは、クラスノダルを本拠とする地域航空会社クバン航空に加えて、クラスノダル、ソチ、ゲレンジーク、アナパなどロシア南部の主要空港を傘下に持つ。2014年のソチ・オリンピックを控え、バーザヴィ・エレメントでは南部地域で航空需要が増加するとみており、スカイ・エクスプレスの買収により同地域の航空市場でシェア拡大を図る考えだ。
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