2010/8/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

クロアチア政府、資産売却加速

この記事の要約

クロアチア政府は7月26、27の両日、メディア大手Tisakなど計17の企業の保有株式をザグレブ証券取引所で売り出した。同国の財政赤字は今年、国内総生産(GDP)比で昨年の3.9%から5.9%に拡大するとみられており、政 […]

クロアチア政府は7月26、27の両日、メディア大手Tisakなど計17の企業の保有株式をザグレブ証券取引所で売り出した。同国の財政赤字は今年、国内総生産(GDP)比で昨年の3.9%から5.9%に拡大するとみられており、政府は資産売却により赤字幅の縮小に努める考えだ。

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クロアチア民営化基金(HFP)によると、26日に売り出したのはTisakの13.55%のほか、Atlantska plovidba(海運)、Jamnica(飲料)、 Tankerska plovidba(海運)、Tvornica duhana Zagreb(たばこ)、 Lipa Mill(オフィス用品)、 Poduzece za ceste(建設)、Ericsson Nikola Tesla(通信機器)、HUP Zagreb(観光) Rivijera (観光)、PorecVelebit(観光)などの持ち株。HFPでは、これらの株式の売却により5,460万クナ(750万ユーロ)を調達することを目指している。

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クロアチアの経済誌『Lider』によると、政府は将来的に355社の持ち株を売却する計画で、売却益は8億8,410万クナに上ると見られる。売却対象には、スプリット、シベニク、ザダル、ドゥブロブニクの各海港とオシエクの河川港や、ザグレブ、ドゥブロブニク、シベニクにある大手ホテル、Punat、Krk、Cresなどの造船会社などが含まれている。

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