米電子部品大手のモレックスがスロバキア東部のケフネツ工場の操業を停止した。世界的な不況を受けた再編の一環で、従業員1,000人はすべて解雇されることが決まっている。ケフネツ工業団地にいち早く進出した同社の撤退で、同工業団地は10年来の重要な投資家を失った。
\しかし、ケフネツの活気は失われていない。モレックスの工場はルクセンブルグのセンサー製造会社IEEセンシングが買収し、すでに生産態勢に入っている。自動車の乗員にシートベルト装着を促すシートベルトリマインダー(SBR)向けセンサーを年700万個生産する予定だ。同社はダイムラー、フィアット、フォード、オペル、PSA、ルノー、フォルクスワーゲンに製品を納入している。
\ケフネツ市当局によると、欧州の機械メーカーや米国の自動車・航空機部品メーカーとの交渉も進んでいる。進出が決まれば、さらに1,000人規模の雇用創出が期待できるという。
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