2010/8/4

総合・マクロ

中東欧の不動産投資、回復基調に

この記事の要約

国際不動産サービス大手シービー・リチャードエリス(CBRE)が先ごろ発表した中東欧不動産投資に関する最新リポートによると、2010年4-6月期の投資額は9億6,900万ユーロで、前期比34%増と欧州市場の中で最大の伸びを […]

国際不動産サービス大手シービー・リチャードエリス(CBRE)が先ごろ発表した中東欧不動産投資に関する最新リポートによると、2010年4-6月期の投資額は9億6,900万ユーロで、前期比34%増と欧州市場の中で最大の伸びを示した。金融危機前の水準を大きく下回っているものの、中東欧不動産市場はリセッションの底を打ち、回復に向かっている。

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2010年上半期の総投資額は17億ユーロだった。経済環境の悪化で不振だった前年同期の5億6,000万ユーロから大幅に増えたが、08年同期の59億ユーロにははるかに及ばなかった。中東欧の中ではポーランドへの投資額が6億ユーロで最も多かった。また、ドイツのオープンエンド型不動産ファンドによる投資が活発で、投資総額は3億ユーロに上り全体の17%を占めた。

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中東欧諸国の多くは西欧諸国に比べ一般的に財政赤字が小さく、経済成長率が高いなど、投資環境が良い。CBREによると、中東欧市場の投資利回りも西欧市場に比べ1.5パーセントポイント高く、投資の魅力が再び高まっているとみられる。

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