2010/8/4

ハンガリー

ハンガリー失業率、春先から低下基調に

この記事の要約

ハンガリー中央統計局が7月27日発表した2010年4-6月期の平均失業率は11.1%で、3-5月期の11.4%からさらに低下した。過去16年間で最悪の11.8%を記録した1-3月期を境に、労働市場はやや改善する傾向にある […]

ハンガリー中央統計局が7月27日発表した2010年4-6月期の平均失業率は11.1%で、3-5月期の11.4%からさらに低下した。過去16年間で最悪の11.8%を記録した1-3月期を境に、労働市場はやや改善する傾向にある。失業者数は43万3,300人。1-3月期から1万人減ったが、前年同期と比べると7万2,000人増えており、雇用市場の回復が本格化するのはこれからとなりそうだ。

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4-6月期の14~64歳の就労者数は374万8,000人で、過去3四半期で最高となったが、前年同期には1万8,000人及ばなかった。就労者と求職中の失業者を合わせた労働人口は425万2,000人(15~75歳)で、金融危機ぼっ発以降で最も多かった。失業者がこれまでになく求職活動に積極的なことから、新規採用を計画する企業は適材を迅速に確保できそうだ。

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若年層の失業問題は依然として深刻だ。15~24歳の失業率は26.7%と、1年前より1.6ポイント上昇。この年齢層は失業者全体の16.5%を占める。一方、25~54歳の失業率は10.4%と全体失業率より低い。1年以上失業している人は全体の実に51.1%に上る。失業期間は平均18カ月で、1年前より1.4カ月長くなった。

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