2010/8/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニアBRD、上期は13.6%減益

この記事の要約

仏銀行大手ソシエテ・ジェネラルのルーマニア子会社で、同国2位の金融機関であるBRDが2日発表した2010年1-6月期決算は、純益が3億6,700万レウ(1億1,300万ユーロ)となり、前年同期を13.6%下回った。貸し倒 […]

仏銀行大手ソシエテ・ジェネラルのルーマニア子会社で、同国2位の金融機関であるBRDが2日発表した2010年1-6月期決算は、純益が3億6,700万レウ(1億1,300万ユーロ)となり、前年同期を13.6%下回った。貸し倒れ引当金が急増し、利益を圧迫した。

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不況を背景に融資の焦げ付きが増え、貸し倒れ引当金繰入額は前年同期比54%増の6億2,800万レウに膨らんだ。貸出残高は7.1%増の345億レウに上昇。金融収入は7%増の17億5,000万レウに伸長した。6月末現在の純資産は2009年12月末の464億レウから486億レウへと4.7%増加した。

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BRDは景気低迷の長期化が業況に響いていると分析する。ルーマニア経済は昨年7.1%縮小し、今年も1.9%マイナス成長が予測されており、経営環境の厳しさが和らぐのはまだ先になりそうだ。

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