独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社、シュコダ・オートが変速機の減産を計画している。南米でのVW車の需要減少を受け、ムラダー・ボレスラフ工場の変速機の生産体制を4シフト制から3シフト制に切り替えるという。シュコダの労組機関紙がこのほど明らかにした。
\シュコダは9月末にも、同工場でのエンジン減産を決めたばかり。労組関係者は機関紙の中で「この動きは2008年の経済危機前の状況に似ている」と指摘。「危機は繰り返される」と懸念を表明した。
\一方、シュコダの足元の販売状況は引き続き好調だ。同社が13日に発表した今年1-9月期の販売台数は66万4,800台となり、前年同期から16.8%増加した。今年通期では80万台を超え、過去最高を更新すると見込まれている。ただ、9月単月の販売台数(8万1,200台)の増加幅は前年同月比7.1%と1桁台にとどまった。上半期の前年同期比25.7%と比べると減速感は否めない
\なお、1905年に操業を開始したムラダー・ボレスラフ工場では12日、1,000万台目の自動車が完成した。記念すべき1,000万台目は小型ハッチバック「ファビア」の特別仕様車「モンテカルロ」。今年のジュネーブモーターショーに出品されたモデルで、色は白だった。同車両は記念としてシュコダ自動車博物館に展示される。
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