2012/7/4

総合・マクロ

独保険大手ゴーター、中東欧事業に期待

この記事の要約

独保険大手ゴーターが6月26日発表した2011年度決算は、純利益が前年度比35.4%増の1億4,500万ユーロに拡大した。保険料収入は40億5,000万ユーロで、前年度から1.2%増加した。ゲルツ取締役会会長は12年度に […]

独保険大手ゴーターが6月26日発表した2011年度決算は、純利益が前年度比35.4%増の1億4,500万ユーロに拡大した。保険料収入は40億5,000万ユーロで、前年度から1.2%増加した。ゲルツ取締役会会長は12年度に業界平均を上回る保険料収入の伸びを見込んでいることを明らかにするとともに、中東欧事業を拡大する戦略を続行する方針を示した。

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同社は先ごろ、ルーマニアの損害保険会社Platinum Asigurariの株式67%を取得した。ゲルツ会長は、ルーマニアは2,140万の人口を持つ中東欧2位の市場であり、債務危機の影響がほとんど及んでいないうえ、中東欧の中でも保険の浸透率が非常に低く成長が期待できる市場であると指摘。「ルーマニアはポーランドが過去20年間に遂げてきたのと同様の発展が期待できる」と語った。ゴーターは2010年からポーランド保険大手PTUにも出資している。PTUは今年に入って5件の風力発電プロジェクトの保険契約を獲得した。同社はルーマニアとポーランドのほか、エストニア、リトアニア、クロアチアに進出している。

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