2012/7/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ムーディーズ、ルーマニア2位銀行を格下げ

この記事の要約

米国格付け大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスはこのほど、フランス金融大手ソシエテ・ジェネラルのルーマニア子会社で同国2位銀行のBRDの信用格付けを引き下げた。自国通貨レウ建ての中長期債務の評価は「Baa3」と1 […]

米国格付け大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスはこのほど、フランス金融大手ソシエテ・ジェネラルのルーマニア子会社で同国2位銀行のBRDの信用格付けを引き下げた。自国通貨レウ建ての中長期債務の評価は「Baa3」と1段階下がった。見通しは「ネガティブ」。

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ムーディーズは理由として、ルーマニア経済が依存するユーロ圏の景気見通しが悪いことや、不良債権の急増を挙げた。融資残高に対する不良債権の比率は昨年末の16.8%から、第1四半期にはさらに悪化している。ムーディーズはこの関連で、支払い不能に陥った水力発電公社ヒドロエレクトリカ(Hidroelectrica)への融資が経営に悪影響を与える可能性を指摘した。

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ムーディーズはすでに先月21日にソシエテ・ジェネラルの格付けを「A2」へと1段階引き下げている。

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