スウェーデンを本拠とする企業情報サービス大手のBisnodeが27日に発表した欧州12カ国の今年第1四半期の企業設立・倒産統計で、ハンガリーの倒産件数が全体の4分の1を占めたことがわかった。ただし、Bisnodeは倒産法など法規定の差で国により倒産と解散の区分に差異があることを指摘している。
\ハンガリーの倒産件数は5,721件と前年同期比で33.1％、前期比で5.4％、それぞれ増加した。一方で企業設立数は前年同期比で12％減、前期比で35.9％減となった。
\業界別で倒産が最も多かったのは卸・小売で1,562件と全体の28％を占めた。次いで多かったのがサービスで1,470件（27％）。最も少なかったのは第一次産業で116件（2％）だった。
\前年同期比で倒産件数が最も増加したのは金融・保険・不動産とサービスでそれぞれ54％も増えた。最も増加率が小さかったのは建設業の20％。減った業界はなかった。
\業界別で企業設立数が最も多かったのはサービスの4,284件で全体の38％を占めた。卸・小売が2,876件（26％）でこれに次いだ。最も少なかったのは第一次産業で213件（2％）だった。
\前年同期比で設立数が最も減ったのは卸・小売で22％減少した。次いで建設が16％の減少率を示した。増えた業界はなく、サービス業は1％減、第一次産業は増減なしだった。
\欧州12カ国の企業設立数は14万7,000件で前年同期と比べて5.2％、前期と比べて2.8％、それぞれ減少した。倒産件数は2万409件と前年同期比で9.4％、前期比で3.4％、それぞれ増加した。
\前年同期比で倒産が減ったのはチェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェーの4カ国。最も倒産が増えたのはフィンランドで91.7％増。ポーランドが34.5％増、ハンガリーが33.1％増でこれに次いだ。中欧諸国では25％増加した。ドイツ、オーストリア、スイスの3カ国（DACH）は1.8％、北欧諸国は3.8％、それぞれ増加した。
\企業設立数は前年同期と比べて全ての地域で減少した。中欧ではチェコが23.4％の大幅減を記録。ハンガリーとスロベニアもそれぞれ12％減少した。一方でポーランドは46.3％、スロバキアは9.1％の増加を示した。
\前期比では、ポーランドが26％減、ハンガリーが35.9％減、スロバキアが20.4％増、スロベニアが26.5％増となった。
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