2012/7/4

ポーランド

大手3行の格下げ、影響は軽微

この記事の要約

ポーランドでは先ごろ、大手銀行3行の格付けが相次いで引き下げられた。ただ、格下げが国内金融システムに与える影響は限定的だとの見方が有力だ。現地紙『ワルシャワ・ビジネス・ジャーナル』が伝えた。\ 欧州系格付け会社フィッチ・ […]

ポーランドでは先ごろ、大手銀行3行の格付けが相次いで引き下げられた。ただ、格下げが国内金融システムに与える影響は限定的だとの見方が有力だ。現地紙『ワルシャワ・ビジネス・ジャーナル』が伝えた。

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欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスは先月中旬、バンク・ザホドニWBK(BZ WBK)の長期信用格付けを「Aマイナス」から「BBB」に引き下げた。また、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスはBank Gospodarki Zywnosciowej(BGZ)を「Baa1」から「Baa2」へ、ING Bank Slaskiを「A2」から「Baa1」へそれぞれ格下げした。BZ WBKはスペインのバンコ・サンタンデール、BGZはオランダのラボバンク、ING Bank SlaskiはオランダのINGの子会社で、それぞれ親会社の格付けが引き下げられたことに伴い格下げされた。

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ポーランドの金融監督局(KNF)はBZ WBKの格下げを受け、同行が「資本状況が良好な上場企業であり、リスクの高いユーロ市場に関与しておらず、経営面でサンタンデールから独立している」として、格下げは「理解しがたい」とのコメントを発表した。一方、ダンスケバンクの新興市場担当責任者クリステンセン氏は、「格下げは悪いニュースではあるが、ポーランド経済はこれによって良くも悪くもならない」と影響は限定的との見方を示している。

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