2012/7/4

チェコ・スロバキア

競争法問題で欧州委に和解案提示

この記事の要約

チェコの国営電力会社CEZが、競合企業の電力卸売市場への参入を妨害した疑いがあるとして欧州委員会の調査を受けている問題で、CEZは6月26日、傘下の発電所を売却するという和解案を欧州委に提示したことを明らかにした。\ C […]

チェコの国営電力会社CEZが、競合企業の電力卸売市場への参入を妨害した疑いがあるとして欧州委員会の調査を受けている問題で、CEZは6月26日、傘下の発電所を売却するという和解案を欧州委に提示したことを明らかにした。

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CEZによると、和解案は同社が保有する出力800~1,000メガワット(MW)の石炭火力発電所1基あるいは2基を売却するという内容。売却対象となる発電所は Pocerady、Chvaletice、Detmarovice、Tisovaのいずれかとしている。同社はこの提案がCEZと欧州委の「双方にとって満足のいくものだ」とコメントした。ロイター通信によると、発電所の売却先として石炭会社チェコ・コール、投資会社EPHが浮上しているという。

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欧州委は26日、CEZから和解案の提示があったことを確認するとともに、今後はCEZの競合企業や顧客と協力して和解案を精査し、調査を打ち切るかどうかの最終判断を下す意向を明らかにした。

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