スロバキアで外国企業36社が投資拡大を検討している。うち4分の3が欧州連合(EU)圏内に本社を置く企業で、大半はドイツ企業という。スロバキア投資・貿易開発庁SARIOのガブリエラ氏がオーストリアの経済紙『ヴィルトシャフツブラット』に語ったところによると、36社ともすでにスロバキアに生産拠点を構えるが、今後これを拡大するか、他の中東欧諸国に新拠点を構えるか検討中という。
\36社はスロバキアの主力産業である自動車、電子機器、部品製造などの業種で、大部分は大手メーカーの下請け会社。事業拡大計画が実行されれば、投資額は6億5,000万ユーロに上り、8,100人の雇用創出につながる。
\政府は、スロバキアの外国直接投資のインセンティブとなっている法人税、所得税、付加価値税の一律19%課税制度を、年内に廃止する方針を明らかにしているが、ガブリエラ氏は外国企業の投資戦略への影響はまだないと言う。一方、在スロバキア米国商工会議所は、投資規模を見直す企業が増えると悲観的な見方だ。
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