手ごろな価格の良い住宅が欧州で最も簡単に見つかる都市は独ザクセン州のライプチヒ――。欧州委員会の依頼でギャラップ社が欧州連合（EU）加盟国にクロアチア、トルコを加えた29カ国の計75都市の市民を対象に実施したアンケート調査から明らかになった。調査ではライプチヒ市民の72％が「手ごろな価格の良い物件を見つけるのは簡単」と回答。最下位のパリではわずか3％だった。
\ライプチヒには数年前からポルシェやBMW、DHLが進出。約1万人の雇用を創出した。5年前からは毎年約4,400人が流入している。人口増で空き家率は低下しているが、繁華街を除き、家賃は安定しているという。
\調査の対象となったドイツ7都市のうち、ライプチヒ（1位）、ドルトムント（5位）、ベルリン（10位）、エッセン（11位）、ロストック（13位）の5都市が上位20位にランクイン。いずれも経済基盤が強くなく、不動産業者から見れば「B級都市」だが、良い物件に出会う確率は高いようだ。ベルリンは29カ国の首都の中で唯一、10位以内に入った。一方、家賃が高いミュンヘンは73位でパリ、ローマに次ぐワースト3だった。
\ドイツの都市は安全面でも他の欧州諸国の都市に比べ上位に付けた。特にロストックでは「隣人に対して安心感を持っている」との回答が91％と多い。ブリュッセル、ローマ、リスボン、ロンドン、プラハは同60％以下だった。
\また、「町がきれい」という回答はミュンヘンが93％、ハンブルクが83％、エッセンが56％で過半数を超えた。ベルリンは32％だった。
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