肥料大手の独K+S(カッセル)は9日、園芸用品を製造する子会社COMPOの放出方針を明らかにした。中核事業のカリ・マグネシウム製品と塩に経営資源を集中する戦略の一環で、すでに投資銀行Goldman Sachsに対し売却先の模索を依頼した。売却交渉を1年以内にまとめあげたいとしている。
\COMPOは園芸用の肥料や農薬、用土など幅広い製品を手がける。世界の従業員数は約1,100人で、年商はおよそ4億ユーロに上る。K+Sによると、市場競争力は高い。
\園芸用品市場では現在、多くの企業がシェアを分け合っており、今後は業界再編が本格化する見通し。K+SはCOMPOの競争力が高い現時点で売却するのが適切と判断し、今回の決定を下した。
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