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2014/2/5

経済産業情報

玩具見本市、リバイバル玩具などトレンドに

この記事の要約

世界最大の国際玩具見本市が1月29日~2月3日の6日間、ニュルンベルクで開催された。65回目となった今回は61カ国から2,748社(前年並み)が出展。見本市の開催に合わせて3Aホール(展示面積9,000平方メートル)が新 […]

世界最大の国際玩具見本市が1月29日~2月3日の6日間、ニュルンベルクで開催された。65回目となった今回は61カ国から2,748社(前年並み)が出展。見本市の開催に合わせて3Aホール(展示面積9,000平方メートル)が新たに加わり、17万平方メートルに拡大した展示会場では、新作を含む約100万点が展示された。期間中の来場者は前年を5%上回る7万6,000人に上り、活発な商談が繰り広げられた。

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今年の見本市では「フィット4ライフ」(調理、編物、栽培など実生活で必要な技能の訓練に役立つ玩具)、「レトロマニア」(懐かしの玩具のリバイバル)、「ミニ・イズ・キング」(ミニチュア・ミニサイズの玩具)、「テック・ミーツ・トラディション」(伝統玩具とデジタルの融合)の4つがキーワードとなった。一例として、老舗玩具メーカーのRavensburgerはスマートフォン上で遊べるボードゲーム「smartPLAY」、バンダイは「Tamagotchi Digital Friend」、独Tannerは食品大手Dr. Oetkerからのライセンス生産で、3~7歳の子ども向けのベーキング用品セット(7月発売予定)を披露した。

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市場調査会社NPDグループが見本市開催前に発表したデータによると、2013年の独玩具市場規模は27億ユーロで、前年から約1.5%拡大した。ドイツ玩具小売連盟(BVS)の試算でも3%増の27億9,200万ユーロとなっている。一方、ボード・カードゲームは苦戦。玩具出版連合会によると、業界売上高は前年(3億5000万ユーロ)から0.7%減少した。低価格帯のカード玩具に需要がシフトしたことが響いたとしている。

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