ドイツ化学・薬品業界の動き

ベーリンガー・インゲルハイム

独製薬2位のベーリンガー・インゲルハイムは11日、研究開発に2016~20年の5年間で総額110億ユーロを投資すると発表した。特に免疫、呼吸器・循環器疾患、がん、中枢神経システム疾患分野を強化する考え。投資額のうち50億 […]

ランクセス―営業益予測引き上げ―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は5日の決算発表で、2015年12月期の営業利益見通しを引き上げた。競争力強化に向けた取り組みが奏功し収益力が高まっているためで、営業利益(EBITDAベース、調整済み)を従来予測の「8億

エボニック―7-9月期営業益31%増に―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)が4日発表した2015年7-9月期(第3四半期)決算の営業利益(EBITDAベース、調整済み)は前年同期比31%増の6億5,300万ユーロと大幅に拡大した。飼料添加剤や医薬品産業向け

バイヤスドルフ―利益率予測引き上げ―

化学大手の独バイヤスドルフ(ハンブルク)は4日の決算発表で、2015年12月通期の売上高営業利益率(EBITベース、特別要因を除く)見通しを引き上げた。1-9月期の実績が前年同期を0.7ポイント上回る14.9%と好調だっ

ドイツの医療、予防や今後の人材確保が課題に

経済協力開発機構(OECD)は4日、「図表で見る医療2015年版」を発表した。ドイツは医療の質が高いものの、予防医療や将来の医療人材確保で大きな課題を克服しなければならないとしている。 15歳以上のドイツ人に占める肥満の

バイエル

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)が10月29日発表した2015年7-9月期(第3四半期)の営業利益(EBIT)は15億6,500万ユーロとなり、前年同期比で16.3%増加した。3部門すべてが2ケタ台の増益を確

化学業界7-9月期売上減に

独化学工業会(VCI)が3日発表した独業界(製薬を含む)の7-9月期(第3四半期)の売上高は前期比2.5%減となり、2四半期ぶりに落ち込んだ。世界のほとんどの地域で売り上げが後退。鉱工業生産が安定している欧州も振るわず、

キュアヴァク―投資家から1億ユーロ調達―

バイオ医薬品開発の独キュアヴァク(チュービンゲン)は3日、民間の投資家から総額1億ユーロの資金を調達したと発表した。医薬品開発を加速し、同社初の製品を2020年代初頭に市場投入することが狙い。キュアヴァクは事業の国際化に

フレゼニウス―利益見通し引き上げ―

総合医療大手の独フレゼニウス(バート・ホンブルク)は10月29日の決算発表で、2015年12月期の利益見通しを引き上げた。点滴用後発医薬品を手がける子会社カービの業績が好調なためで、株主帰属の純利益の伸び率を従来予測の1

リンデ

工業ガス大手の独リンデが10月28日発表した2015年7-9月期決算(第3四半期)の営業利益(EBIT)は5億800万ユーロとなり、前年同期比で55.4%増加した。米国を中心に主力の工業ガス部門が好調で、プラント部門の不

BASF―業績予測引き下げ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は27日の決算発表で、2015年12月期の業績予測を引き下げた。7-9月期(第3四半期)決算の不振を受けた措置で、「前期(14年12月期)実績の743億2,600万ユーロを

フレゼニウス・メディカル・ケア―イスラエル企業を買収―

独フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホンブルク)がイスラエルの同業ネフロモア(Nephromor)を完全買収する。フレゼニウスの確認を得た情報として『フランクフルター・アルゲマイ

レジ袋有料化を小売業界団体が提案

独小売業中央連盟(HDE)は23日、プラスチック製レジ袋の有料化を連邦環境省に提案したことを明らかにした。欧州では無料レジ袋に対する風当たりが強まり、規制が強まっていることから、HDEは独自の有料化策を提案。政府と協定を

三菱レイヨン―独に工場、炭素繊維中間基材生産へ―

三菱レイヨンは13日、繊維強化プラスチック(FRP)の中間基材の一種であるSMCの生産施設を独南部のバイエルン州に新設すると発表した。欧州における炭素繊維・複合材料事業の強化・拡大に向けた措置で、来年9月に操業を開始。自

BASF―ナイジェリアにコンクリート混和剤工場開設―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は15日、ナイジェリア南部海岸地帯のラゴスにコンクリート混和剤工場を開設したと発表した。現地需要の拡大を受けた措置で、同社は西アフリカ地域に初めて混和剤の生産拠点を設置した

BASF―次世代柔軟剤原料工場をシノペックと共同開設―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)と中国石油化工集団(シノペック)は12日、広東省茂名市で合弁工場の竣工式を行った。同工場では環境に優しい次世代柔軟剤原料のイソノナノール(INA)を生産。現地市場に供給する

ヘンケル―接着剤部門で人員削減―

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)が接着剤部門で人員削減を実施する。重要市場である中国の景気減速やロシア経済の不振を受けて業績が振るわないためで、1,200人を整理。そのうち100人をドイツ本国で実施する。経済誌『

エボニック―シンガポールに必須アミノ酸工場新設―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は1日、必須アミノ酸の1つであるメチオニンの生産施設をシンガポールに建設する計画だと発表した。同社は昨年第4四半期、シンガポールでメチオニン工場の操業を開始したばかりだが、世界的な需

化学・製薬業界の輸出先1位に米国が浮上

独化学工業会(VCI)は5日、米国向けの化学製品・医薬品の輸出高が昨年は165億ユーロに達し、これまで1位だったオランダ向け(148億ユーロ)を大きく上回ったと発表した。ウテ・ティルマン専務理事は「米国はもともと重要な輸

シムライズ―米同業買収、天然香料事業を強化―

香料世界3位の独シムライズ(ホルツミンデン)は21日、米同業ピノバ・ホールディングス(Pinova Holdings)を買収すると発表した。天然フレグランス事業を強化する狙い。取引金額は3億9,700万ドルで、一定の条件

メルク―共同開発の抗がん剤を米当局が希少薬指定―

製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は25日、米同業ファイザーと共同開発中の抗がん剤「アベルマブ(Avelumab)」が米食品医薬品局(FDA)から希少疾病用医薬品の指定を受けたと発表した。皮膚がんの一種であるメルケル

BASF―収益力強化へ、18年までに利益を10億ユーロ拡大―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は28日、収益力の強化方針を明らかにした。市場環境は悪化しているものの、2016年から18年末までに利益を年10億ユーロ拡大する計画だ。 同社はこれまで、15~20年の世界

ランクセス―合成ゴム事業の合弁先はサウジアラムコに―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は22日、業績不振の合成ゴム事業をサウジアラビアの国営石油会社であるサウジアラムコとの合弁に切り替えると発表した。今月中旬には英イネオスと合弁交渉を行っているとの報道があったが、ランクセス

ファイザー―ドイツに初の研究センター―

世界最大の製薬会社である米ファイザーがドイツに研究センターを開設する方向で検討している。実現すれば同社初の独研究拠点となる。独法人のペーター・アルビーツ社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。 ファイザ

除草剤「グリフォサート」、独ホームセンター5社が販売停止

ドイツのホームセンター大手8社のうち5社が除草剤「グリフォサート」の販売を停止していることが、環境保護団体グリーンピースの調査で分かった。同除草剤に対しては世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関が3月、発がん性の恐れが

ランクセス―イネオスと合弁交渉か―

化学大手の独ランクセス(ケルン)が主力の合成ゴム事業を合弁会社化する方向で英・スウェーデン資本の川上メーカー、イネオスと交渉しているとの観測が浮上している。ロイター通信が消息筋の情報として報じたもので、合弁が実現するとラ

キュアヴァク―エイズワクチン開発へ―

独バイオ企業キュアヴァク(テュービンゲン)がHIV(エイズウイルス)ワクチンの開発に着手する。米国に本部を置く非営利団体「国際エイズワクチン推進構想(IAVI)」と提携。世界初のHIVワクチン実現を目指す。イグマール・ヘ

モルフォシス―販売部門立ち上げへ―

医薬品開発を手がける独バイオ企業モルフォシス(マルティンスリート)が独自の販売部門を立ち上げる計画だ。ドイツのバイオ企業は経営規模が小さく自ら販売を行うのが難しいとされてきたが、モルフォシスは同国の競合に先駆けて自社製品

メルク―MS治療薬の承認再申請へ―

製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は11日、開発中の多発性硬化症(MS)治療薬「クラドリビン」の承認申請を行う意向を欧州医薬品審査庁(EMA)に伝えたと発表した。同薬に対しては欧米の医薬品当局が否定的な見解を表明した

シュターダ―OTCを主力事業に―

後発医薬品大手の独シュターダ(バート・フィルベル)は10日、医師の処方箋なしに購入できる一般医薬品(OTC薬)を主力事業に育て上げる方針を発表した。これまで最大だった後発医薬品事業は市場環境の悪化で収益力が低下しているた

貝印―ニベア向けにディスポレザー供給―

貝印は11日、スキンケア製品大手の独バイヤスドルフと事業提携合意したと発表した。バイヤスドルフの主要ブランド「ニベア」向けに同ブランド初の女性用ディスポレザー(使い捨てカミソリ)を供給する。同製品は10月からドイツで販売

独化学・製薬業界に技術革新力低下の懸念

独化学工業会(VCI)は14日、国内の化学・製薬会社2,000社を対象に実施したアンケート調査の結果を発表し、独業界は技術革新の面で危うい状況にあるとの危機感を表明した。当局の規制という外面的な要因と、企業の内面的な要因

化学業界が15年売上見通し引き上げ

独化学工業会(VCI)は9日、独業界(製薬を含む)の2015年売上成長率予測を従来の0.5%から1%へと引き上げた。ドル高ユーロ安や欧州経済の回復、石油安が追い風となっているためで、売上高で1,927億ユーロを見込む。出

ランクセス、イネオスと合弁交渉か

独化学大手のランクセスが、主力の合成ゴム事業を合弁会社化する方向で英・スウェーデン資本の同業イネオスと交渉しているもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として伝えたもので、実現するとランクセスは原料を安定確保できるようにな

ヘンケル―印洗剤メーカーに出資か―

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)がインドの洗剤メーカー、ジョシー・ラボラトリーズ(Jyothy Laboratories)に資本参加するとの観測が浮上している。印『エコノミック・タイムズ』が報じたもので、26%出

コベストロ―新社名スタート―

独バイエルの化学部門バイエル・マテリアルサイエンスは1日、社名をコベストロ(Covestro)に変更した。バイエルは経営資源を製薬と農業科学分野に絞り込む方針で、来年半ばまでにコベストロの新規株式公開(IPO)を実施。同

バイエル

製薬大手のバイエルは8月26日、独東部のビターフェルトにある一般医薬品(OTC薬)工場に数千万ユーロの投資を行う見通しを明らかにした。同工場は20年前の1995年8月30日に操業を開始。これまでに「アスピリン」など1,0

メッサー―中国に新工場―

工業ガス大手の独メッサー・グループ(バート・ゾーデン)は8月25日、上海に隣接する蘇州に新工場を開設すると発表した。現地需要の拡大を受けた措置で、電機メーカー向けに各種の工業ガスを供給する。投資額は3,300万ユーロ。

GM作物の販売自粛、独農相がメーカーに要請へ

ドイツのクリスティアン・シュミット食糧・農業相は農業科学メーカーに遺伝子組み換え(GM)トウモロコシの国内販売を自主的に見合わせることを要請する考えだ。国内16州の農相に宛てた文書をもとにロイター通信が24日報じたもので

マン・ウント・フンメル―米同業を買収―

自動車・産業用フィルター大手の独マン・ウント・フンメルは17日、米同業アフィーナ・グループを投資会社サイプレス・キャピタルから買収すると発表した。製品の幅を広げる狙い。当局の承認を経て、アフィーナを自社に統合する。 南米

電気化学工業―独バイオ医薬品研究開発会社を買収―

電気化学工業(デンカ)は7日、バイオ医薬品の研究開発を手がける独アイコン・ジェネティクスを独ノマッド・バイオサイエンスから完全買収すると発表した。健康・医療分野に経営資源を集中する戦略に基づく措置。買収金額は最大で7,5

バイヤスドルフ―上期営業益、過去最高に―

コスメティック用品・粘着テープ大手の独バイヤスドルフ(ハンブルク)が5日発表した2015年1-6月期(上半期)の営業利益(EBIT)は前年同期比12.4%増の5億800万ユーロとなり、過去最高を更新した。ロシアなどの東欧

エボニック―業績見通し引き上げ―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は4日の決算発表で、2015年12月期の営業利益(EBITDA、調整済み)を従来予測の22億ユーロ以上から約24億ユーロへと上方修正した。上半期の業績が好調だったためで、売上高につい

バイエル―2ケタ台の増収増益に―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)が7月29日発表した2015年4-6月期(第2四半期)の営業利益(EBITDA、調整前)は前年同期比33.2%増の28億9,900万ユーロと大幅に伸びた。ユーロ安が強力な追い風

BASF―4-6月期営業益、伸び率小幅に―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が24日発表した2015年4-6月期(第2四半期)の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は前年同期比2%増の20億4,300万ユーロと小幅な伸びにとどまった。石油価格の下落

BASF―顔料事業を分社化―

化学大手の独BASFは22日、顔料(ピグメント)事業を対象とする事業単位(ビジネス・ユニット)を立ち上げると発表した。顧客のニーズにきめ細かく対応できる体制を構築することが狙いで、来年1月に同事業単位を設立。同下半期には

ランクセス

化学大手の独ランクセスは23日、2015年4-6月期(第2四半期)の営業利益(EBITDA、特別費計上前)が2億7,000万ユーロとなり、前年同期の2億3,900万ユーロから13%増加する見通しだと発表した。ドル高とコス

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