ドイツロジスティックス業界の動き

鉄道貨物輸送量、2011年は1992年来の高水準に

ドイツ連邦統計局が12日発表した2011年の国内鉄道貨物輸送量は前年比5.4%増の3億7,500万トンとなり、1992年来の高水準を記録した。景気回復を受け、第1~第3四半期が好調だった。景気が減速した第4四半期は前年同 […]

航空貨物取扱量、昨年も過去最高に

連邦統計局が28日発表したドイツの2011年の航空貨物取扱量は前年比5.0%増の440万トンとなり、2010年に引き続き過去最高を更新した。景気回復を追い風に積込が8.0%増加し、全体を押し上げた格好。取卸は1.8%増と

スイスの4PL企業が躍進

自前の輸送インフラを持たないスイスの物流サービス企業4PL Central Station(バーゼル、以下4PLCS)が躍進を続けている。同社は複数のコントラクト・ロジスティクス(3PL)企業を取りまとめ、効率の高い物流

トラック通行料金、8月から一部国道でも徴収

ペーター・ラムザウアー連邦交通相は15日、高速道路(アウトバーン)を利用するトラック向けの通行料金制度を国道の一部にも適用することで、料金徴収システム運営会社Toll Collectと合意したと発表した。対象はアウトバー

ハンブルク港、コンテナ積み替えで欧州2位奪回

ハンブルク港マーケティング協会が13日発表した同港の2011年のコンテナ積み替え量は前年比14.2%増の900万TEU(20フィートコンテナ換算)となり、3年ぶりに欧州2位へと返り咲いた。積荷の取扱量は9.1%増の1億3

2011年貨物輸送6.5%増加、16年来の伸び率に

ドイツ連邦統計局が2日発表した2011年の国内貨物輸送量(暫定値)は前年比6.5%増の43億3,360万トンへと拡大し、16年来の大きな伸びとなった。景気回復が鮮明に反映された格好で、河川輸送と原油パイプライン輸送が特殊

ドイツポストへの補助金、欧州委が返還を命令

欧州委員会は25日、ドイツの郵便・物流大手ドイツポストに対し、同社がドイツ政府から受けた公的支援の一部が違法な国家補助に当たるとして、最高10億ユーロを返還するよう求めた。 \ 欧州委は、ドイツポストが郵政民営化後も国内

Deutsche Bahn AG―米国内輸送事業を売却へ―

Deutsche Bahn(DB)の物流子会社Schenkerが米国内の輸送事業を同国の競合Estesに売却する。採算が合わないためで、DBはこれにより米国内輸送事業から全面撤退することになる。取引は2月末までに成立する

全長25.25mの超大型トレーラーの実証試験を開始へ

ドイツ国内では2日から、超大型トレーラー(ユーロコンビ)を導入する物流・運輸会社の申請受付が始まった。これは昨年12月、連邦政府がユーロコンビの国内走行を認める例外規定を閣議了承したことを受けたもので、運送事業者は国内の

翡翠国際貨運航空

独中資本の貨物専門航空会社・翡翠国際貨運航空(Jade Cargo)が年末からフライトを見合わせている。資金不足で燃料を確保できないため。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の取材によると、1月半ばまではフライトを再開で

Komrowski

独海運大手のKomrowskiとErck Rickmersは14日、両社の合併計画を明らかにした。激しい価格競争や燃料価格の高騰に対応する狙いで、合併が実現するとドイツ最大の海運会社が誕生する。合併手続きは独禁当局などの

Tui AG―海運大手Hapag-Lloyd株33.3%を売却―

旅行大手のTui(ハノーバー)は13日、海運大手Hapag-Lloydの株式33.3%をハンブルク市と物流事業者クラウスミヒャエル・キューネ氏からなるコンソーシアムAlbert Ballinに売却すると発表した。2008

シュツットガルト駅再開発計画、州民投票で承認

シュツットガルト中央駅再開発プロジェクト(Stuttgart 21)の是非をめぐる住民投票が27日に西南ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州で行われ、即日開票の結果、賛成が58.8%と反対の41.2%を大きく上回った。同

Deutsche Post AG―格安郵便子会社を廃止―

郵便・物流大手のDeutsche Post(ボン)は22日、格安郵便子会社のFirst Mailを今年末で廃止すると発表した。同子会社の料金をめぐる裁判で裁判所から値上げを命じられたため。First Mailは赤字経営が

超大型トレーラーの実用試験、3月開始へ

ドイツ政府は10日の閣議で、超大型トレーラー(ギガライナー)の実用試験計画を了承した。来年3月から5年間実施する。参加するのは国内16州のうち7州で、反対する州の道路をギガライナーが走行することはできない。 \ ドイツで

コンテナ取扱量でハンブルクが欧州2位を奪回

ハンブルク港湾マーケティング協会(HHM)が14日発表したハンブルク港の2011年1-9月期のコンテナ取扱量は前年同期比15.3%増の680万TEU(20フィートコンテナ換算)と大きく拡大し、ベルギーのアントワープ港を抜

貨物便の一部をケルン/ボン経由に=ルフトハンザ

ルフトハンザ航空の物流子会社Lufthansa Cargoは19日、フランクフルト空港発貨物便の一部を10月30日からケルン・ボン空港経由で運行すると発表した。フランクフルト空港の深夜発着をヘッセン州行政裁判所が禁止した

フランクフルト空港の深夜発着、州行政裁が全面禁止

フランクフルト国際空港の深夜発着を今月30日から1日当たり17便認めた地元ヘッセン州政府の計画は不当として空港周辺の住民が差し止めを求めている訴訟で、ヘッセン州行政裁判所(VGH)は11日、深夜発着を全面禁止する判決を下

ER Schiffahrt GmbH & Cie. KG―提携・買収を模索―

ドイツの海運大手ER Schiffahrt(ハンブルク)が提携ないし買収を模索している。競争力を高めるには船舶数を増やしコストとリスクを低減する必要があると考えているためだ。同社のエリック・リックマース社長が進水式のため

運輸業界で値上げの動き

料金値上げに踏み切る運輸会社が相次いでいる。燃料や人件費などのコスト上昇で利益を十分に確保できないためだ。陸運大手Schenkerのハンスイェルク・ローディ社長によると、値上げの影響はほぼすべての産業分野に及ぶ見通し。『

厳冬に備え融雪剤を備蓄=交通省

寒波と積雪が相次いだ結果、氷結防止・融雪剤の需給が過去2年間、連続してひっ迫したことを受け、連邦交通省は非常用として計10万トンを備蓄する方針だ。各連邦州の備蓄分では足りなくなった場合に有償で供給する。供給の対象はアウト

海運貨物取扱量、上期は6.4%増に

ドイツ連邦統計局が4日発表した2011年上半期の海運貨物取扱量(暫定値)は1億4,410万トンとなり、前年同期の1億3,550万トンから6.4%増加した。景気回復が反映された格好。ただ、金融・経済危機前の08年上半期に比

災害リスク管理へ関心高まる

ハリケーンや地震の頻度や被害規模の拡大を受け、自然災害リスク管理に取り組む企業が増えている。部品生産の外部委託や生産拠点の国外移転によってサプライチェーンが複雑化した結果、供給が1カ所で途絶しただけでも業務中断を余儀なく

物流業界の景況感、高水準ながらやや悪化

キールの世界経済研究所(IfW)と独物流業界団体のBVLが6日発表した2011年第3四半期の独物流業界景況感指数は146.4で、前の期に比べ9.9ポイント減少した。業務受注の増加幅が鈍り、事業の先行きに不透明感が出てきた

Brenntag AG―英同業Multisol買収―

大手化学商社の独Brenntag(ミュールハイム)は2日、潤滑油と原料油に特化した英同業のMultisolグループを買収すると発表した。事業のネットワークとノウハウを強化する狙い。買収金額は1億2,800万ユーロで、独禁

航空貨物が高騰、第2四半期の上げ幅25.6%に

ドイツ連邦統計局が6日発表したドイツ発航空貨物の運賃指数は前年同期比で25.6%上昇した。燃油サーチャージ料金の値上げが反映された格好で、前期比の上げ幅も9.9%に達している。統計局は国際航空運送協会(IATA)のデータ

独船舶に民間警備要員同乗、与党が法改正を検討

ドイツ国籍の船舶に民間警備要員の同乗を認める方向で政府与党が法改正を行う方向だ。ソマリア沖の海賊問題に対処する狙い。与党キリスト教社会同盟(CSU)のハンスペーター・ウール連邦議会議員(治安問題担当)が『ノイエ・オスナブ

ハンブルク港の上期貨物取扱量9.4%増に

ドイツ最大の港湾ハンブルク港が活況を呈している。ハンブルク港湾マーケティング協会(HHM)が15日発表したところによると、2011年上半期(1-6月)の貨物取扱量は前年同期比9.4%増の6,410万トンへと大幅に拡大した

―中国宅配市場から撤退―

物流大手のDeutsche Post(ボン)が中国の合弁会社DHL-Sinotrans Internationalの資本を現地競合のUni-topに売却した。同合弁の共同出資者であるSinotrans Air Trans

海運業界に新たな危機、値下げ競争で中小業者は淘汰も

金融・経済危機の低迷から脱却したのも束の間、海運業界に新たな試練が訪れている。大手事業者が稼働率引き上げと顧客獲得に向けて昨年秋から値下げ攻勢を開始。ブレーメンの海運研究所(ISL)は、経営基盤の弱い中小業者はコストをカ

「値上げやむなし」、宅配便大手がコスト吸収できず

宅配業界に料金値上げの動きが広まっている。独『ヴェルト』紙が独宅配便大手4社(DHL、Hermes、DPD、GLS)の社長への取材などをもとに報じた。 \ GLSは昨年4月、コスト増を理由に法人向けの小包料金を引き上げた

物流業界の回復鮮明に

キールの世界経済研究所(IfW)と独物流業界団体のBVLが6日発表した2011年第2四半期の独物流業界景況感指数は前年同期比17.5ポイント増の156.3へと上昇し、2006年10月の調査開始以来2番目に高い数値を記録し

―中国・中東~米国間に路線開通―

Deutsche Post傘下の物流大手DHL(物流)は5月31日、香港~シンシナティ(米国)間でエクスプレス便、シンシナティ~バーレーン間で直行便をそれぞれ運行すると発表した。中国・中東と北便の通商拡大に対応する狙いで

VTG AG―東欧の同業買収―

鉄道貨車リース大手の独VTG(ハンブルク)は5月31日、東欧の同業Railcraftを6月1日付で買収すると発表した。将来性の高い旧ソビエト地域で市場を開拓する狙い。取引金額は公表しないことで合意した。 \ Railcr

海運業界の補助金大幅カットで空洞化懸念

ドイツ政府は5月27日から2日間ヴィルヘルムスハーフェンで開催された第8回国海洋会議で、海運業界に対する補助金を大幅に削減する方針を明らかにした。財政状況が厳しいためで、『Verkehrsrundschau』(オンライン

トラック走行料金、一般国道80カ所にも適用へ

連邦議会(下院)は15日、トラック走行料金が適用される一般国道を大幅に拡大することを柱とする法案を可決した。運送業者などが物流コストを圧縮する目的で課金対象外の道路にトラックを迂回させる動きを強めていることに対応するのが

郵便業界で自動化進む、市場縮小を高効率化で相殺

電子メールの普及で郵便市場が世界的に縮小するなか、郵便各社はコスト削減に向け、これまで人手で行っていた作業の自動化を推し進めている。スイスポストは昨年、郵便デジタル化サービスでシーメンスのスキャン自動化ソリューション「T

海運貨物取扱量、昨年は5%増に

ドイツ連邦統計局が14日発表した2010年の海運貨物取扱量は2億7,600万トンで、前年から5.0%増加した。景気回復が反映された格好。ただ、経済危機前の08年に比べるとなお14%下回っている。 \ 輸入貨物が前年比7.

Deutsche Bahn AG―中国内陸部からドイツに鉄道輸送―

鉄道大手のDeutsche Bahn(DB)は5日、中国内陸部の重慶から独デュースブルクまで貨物列車を試験運行したと発表した。走行距離は1万300キロ。要した時間は16日弱で、海路の半分にとどまったという。十分な需要があ

自動車運送業界、料金引き上げ要求

独運送・ロジスティクス産業連盟(DSLV)の下位組織である自動車運送協会(AML)は、自動車運送料金が低すぎると批判する声明を発表した。景気回復に伴い運送量は増加しているものの利益が確保できず、長期的な投資ができない現状

日本からの船舶を港湾当局が警戒

欧州の港湾当局や企業が日本からの船舶の到来に神経をとがらせている。積荷や船舶が放射能に汚染されている可能性があるためだ。日本メーカーはこうした懸念への対応策をすでに検討ないし実施しているものの、欧州当局の検査基準は定まっ

川崎汽船―独SALグループを完全子会社化―

川崎汽船は4日、ドイツ重量物輸送専業船社SALグループへの出資比率を6月末日付で従来の50%から100%へと引き上げると発表した。世界経済の回復に伴い、エネルギー開発、インフラ整備に不可欠な重量物船需要が拡大すると見込ん

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