ドイツ化学・薬品業界の動き

バイエル―R&D投資を大幅拡大―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は2日、製薬と農業科学部門の研究開発(R&D)投資額を来年、大幅に引き上げると発表した。具体額は明らかにしていないものの、増加幅は内部成長ベースの売上の伸び率を上回る […]

独化学業界、来年は売上成長率1.5%見込む

独化学工業会(VCI)は8日、独業界(製薬を含む)の2015年の売上高が前年比1.5%増の1,965億ユーロに拡大するとの予測を発表した。全体の7割を占める欧州が不振で、小幅な伸びにとどまる。製薬を除くと成長率は1.0%

独ヘンケル、セルビアに新工場

独化学大手のヘンケルはこのほど、セルビア中部クルシェヴァツに建設した新工場の開所式を行った。同工場では家庭用洗浄剤ブランド「Bref」の製品を生産し、欧州22ヵ国の市場に供給する。従業員として新たに220人を雇用する。

バイエル(製薬)―血糖値測定器事業の売却を再び模索か―

製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)が一時凍結していた血糖値測定器事業の売却に向けて動き出したもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として11月25日報じた。同社は報道内容へのコメントを控えている。 バイエルは2012年

独化学バエルロッヘル、トルコの工業メッセに初の出展

ドイツの塩ビ添加剤大手バエルロッヘル(Baerlocher)が12月にトルコで開催されるプラスチック工業見本市「プラスト・ユーラシア・フェアー」(12月4-7日)に初出展する。今年で24回目の開催を迎える同見本市は4万人

武田薬品工業(製薬)―新薬「ラツーダ」の独販売中止も―

武田薬品工業は新薬「ラツーダ」のドイツ販売を中止する可能性を視野に入れている。同社が「適切」と考える水準を大幅に下回る薬価を強いられる恐れがあるためだ。独子会社、武田ファーマ・フェアトリープのジャンリュック・ディレイ社長

独ボドメラー・ケミー、ロシア・東欧事業を拡大

独化学メーカーのボドメラー・ケミーは11月25日、ロシア及び東欧事業を強化すると発表した。現地モスクワに完全子会社の「ボドメラー・ケミー・ロシアLLC」を設立し、成長市場の同国と東欧地域の拠点とする。 同社が強みを持つ合

BASF(化学)―新タイプの高吸水性樹脂を市場投入―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は11月26日、新しいタイプの高吸収性樹脂を市場投入すると発表した。おむつでの利用を想定。2016年末から販売する。これに伴い今後2~3年間で既存工場の改修に最大5億ユーロ

P&G

消費財大手の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が独ヘアケア用品子会社ウエラの全面ないし部分売却を検討しているもようだ。消息筋の情報としてロイター通信が1日報じたもので、製品ポートフォリオのスリム化が狙い

貴金属バイヤーがBASFなど提訴、プラチナ価格操作と批判

プラチナとパラジウムの指標価格を化学大手の独BASFと金融大手ゴールドマン・サックス、HSBC、スタンダード・バンクが不当に操作していたとして、米貴金属バイヤーのモダン・セッティングスは11月25日、4社をニューヨークの

独アルビス、スチロリューションとロシア市場で販売提携

独アルビス・プラスチック(ハンブルク)は19日、ロシア市場の開拓に向けて、化学大手BASFと英イネオスの合弁会社でスチレン樹脂大手のスチロリューション(フランクフルト)と販売提携を結んだと発表した。現地モスクワにアルビス

メルク―がん抗体医薬品でファイザーと提携―

製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は17日、がん治療用の抗体医薬品開発で同業の米ファイザーと提携すると発表した。メルクが開発中の医薬品「MSB0010718C」を共同開発に切り替え、販売でも協働する。メルクは前払金8

メルク―売上予測引き上げ―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は13日の決算発表で2014年通期の売上高を従来見通しの109億~111億ユーロから110億~112億ユーロへと引き上げた。年初来の業績が好調なうえ、7-9月期(第3四半期)に

フレゼニウス・メディカル・ケア―米で病院買収―

総合医療大手フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホームブルク)は13日、米子会社サウンド・フィジシャンズを通して同国の病院チェーン、コージェント・ヘルスケアを買収すると発表した。同

CO2から燃料・化学品生産へ、16年にも実用化か

二酸化炭素(CO2)からガソリンや軽油、各種の化学品を生産する技術の商業化に、ドイツの民間企業や研究機関が出資する合弁会社、サンファイアーが取り組んでいる。現在はパイロットプロジェクトにとどまるものの、2016年には実用

エボラ熱ワクチンの治験、ドイツでスタート

ハンブルク大学病院は10日、エボラ出血熱ワクチンの臨床試験を開始すると発表した。同ワクチンの治験はドイツで初めて。まずはボランティア30人を対象に3段階ある治験の第1段階であるフェーズ1を6カ月間、実施。治験の全段階が成

トウガス―住商と戦略提携―

フラッキング用の薬剤を手がける独新興化学メーカー、トウガス・オイルフィールド・ソリューションズ(フランクフルト)は10日、住友商事の独法人、ドイツ住友商事会社(Sumitomo Deutschland GmbH)と戦略提

ランクセス―従業員削減へ―

合成ゴム世界最大手の独ランクセス(ケルン)は6日の決算発表で、従業員の削減方針を発表した。競争力の強化に向けて2017年から年間コストを1億5,000万ユーロ圧縮する計画の一環で、16年末までに約1,000人を整理する。

SGLカーボン―5部門から3部門体制へ―

炭素製品大手の独SGLカーボン(ヴィースバーデン)は4日、これまでの5事業部門体制を来年1月1日付で3部門体制に改めると発表した。コスト削減プログラムの一環で、組織のスリム化、事業効率の引き上げ、シナジー効果の拡大が狙い

フレゼニウス―ロシア合弁を断念―

総合医療大手の独フレゼニウス(バート・ホームブルク)は6日、点滴治療薬・医療用栄養剤子会社のフレゼニウス・カービと、ロシアの投資会社システマJSFC、ゼニトコ・ファイナンス・マネジメントの3社がロシアに合弁会社を設立する

パイオン―小野製薬がライセンス契約解約、麻酔薬分野で―

独バイオ企業パイオン(アーヘン)は5日、小野製薬に供与していた麻酔薬「レミマゾラム」のライセンスが返還されたと発表した。小野製薬は日本における独占開発・販売権を2007年に獲得し、臨床試験を進めてきたが、戦略的な理由から

独成人の半数以上が過体重

過体重に該当するドイツ成人の割合が昨年52%に上ったことが、連邦統計局が5日に発表したデータで明らかになった。1999年の48%から4ポイント増加。特に男性では56%から62%へと6ポイント拡大した。女性は同43%で、9

「GM作物は有益」=独研究者、150の研究成果を分析して結輪

遺伝子組み換え(GM)作物は総合的に判断して有益だとの見方を、独ゲッチンゲン大学の研究グループが『ジャーナル・プロス(オンライン版)』誌で発表した。同グループは1995年から2013年に公表されたGM作物に関する研究を吟

独フレゼニウス、ロシア合弁を断念

独総合医療大手のフレゼニウスは6日、点滴治療薬・医療用栄養剤子会社のフレゼニウス・カービがロシアの投資会社システマJSFC、ゼニトコ・ファイナンス・マネジメントがロシアに合弁会社を設立する計画を断念したと発表した。ウクラ

BASF―戸田工業と合弁合意、日本で電池正極材生産へ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は10月30日、リチウムイオン電池用正極材の合弁会社を戸田工業と共同で日本に設立することで基本合意したと発表した。同正極材のグローバル事業を強化するとともに製品ポートフォリ

バイエル―14年売上・利益予測を引き上げ―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は10月30日の決算発表で2014年12月期の業績見通しを引き上げた。第3四半期(7~9月)決算が好調だったほか、為替リスクの低下、米メルクのOTC薬事業買収といったプラス要因

リンデ

工業ガス大手の独リンデは10月30日、中期利益目標を引き下げた。これまでの経済成長が予想を下回り、景気の先行きも不透明感が高まっているためで、「2016年に営業利益で50億ユーロ以上を獲得する」とした従来目標を「17年に

独化学業界売上がやや好転、国外がけん引

独化学工業会(VCI)が4日発表した2014年第3四半期(7~9月)の業界売上高(製薬を含む)は前期比0.5%増の449億ユーロとなり、3四半期ぶりに拡大へと転じた。国外が1.5%増と好調で、全体をけん引。アジアは2.5

断熱材業界にカルテル疑惑、独当局が立ち入り調査

断熱材メーカーがドイツ市場で違法なカルテルを結んでいる疑いで連邦カルテル庁が3月中旬に、関係各所に立ち入り調査を実施したことが3日、明らかになった。業界団体・硬質フォーム産業連盟(IVH)はメディアの問い合わせに、199

BASF

化学大手の独BASFは28日、南京工場のtert-ブチルアミン生産能力を2015年初頭から60%引き上げ年1万6,000トンにすると発表した。中国・アジアでタイヤ生産用の加硫促進剤として需要が拡大しているため。投資額は明

害虫の被害が増加、EUの農薬禁止措置で

アブラナ栽培農家がノミハムシなどの害虫による被害に苦しんでいる。昨年までは農薬散布で問題なく対処できたが、ミツバチ保護を目的に欧州連合(EU)がネオニコチノイド系農薬の使用を昨年12月から禁止したことで状況が大きく変化。

BASF―中期目標を撤回、コスト削減強化へ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は24日の決算報告で、2011年に打ち出した中期業績目標を撤回した。世界経済の先行き不透明感が強まっていることを受けた措置で、15年に売上高で800億ユーロ、営業利益(EB

BASF―繊維化学事業を売却―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は16日、繊維化学事業をスイスの特殊化学品メーカー、アークロマ(Archroma)に売却することで合意したと発表した。事業整理の一環で、パフォーマンス化学部門の事業を収益力

KSWザート―米国に研究開発施設を設置―

世界5位の種子メーカーである独KSWザート(アインベック)が米ミズーリ州セントルイスに研究開発拠点を建設している。同地はバイオテクノロジー分野の産業クラスターが形成されているため、利便性が高いと判断。北米・南米は欧州と異

サイトトゥールズ―創傷治療薬の売却模索か―

独バイオ企業サイトトゥールズ(Cytotools、ダルムシュタット)が主力医薬品「デルマプロ(Dermapro)」事業の売却先ないし合弁先の模索を米投資銀行モルガンスタンレーに委託したもようだ。金融・製薬業界の情報として

メルツ―独従業員を1割削減へ―

新薬メーカーの独メルツ(フランクフルト)は7日の決算発表で、国内の従業員の1割に当たる約100人を今後1年間で削減することを明にした。主力製品の特許切れと新製品の開発に失敗したことを受けて美容事業の重点強化方針を打ち出し

水素ステーション新設へ、ダイムラーとリンデが独に13カ所

自動車大手のダイムラーと工業ガス大手のリンデは8日、石油会社の協力を得て2015年末までに国内13カ所に水素供給ステーションを設置すると発表した。ダイムラーは水素燃料車の本格投入を17年に計画しており、同車両の普及に欠か

BASF―環境にやさしいコーティング剤で米社と提携交渉―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は9月30日、米スマート・プラネット・テクノロジーズとの戦略提携に向けて協議していると発表した。提携交渉はスマート・プラネット・テクノロジーズが開発した環境にやさしい紙製包

BASF―インドに新工場、現地供給体制を強化―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は7日、インド西部のダヘジ(グジャラート州)で新生産施設の竣工式を行った。同施設の建設は2013~20年にアジア・太平洋地域で総額100億ユーロ以上の投資を行う計画に沿った

ヘンケル―調達統括拠点を蘭に設置へ―

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)がオランダに全世界の調達業務の統括拠点を設立する。事業のあり方を簡素化し、利益率を高める戦略に基づく措置で、広報担当者は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に、「グローバル・サプラ

バイエル―巨額社債発行、米メルクのOTC薬買収で―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は2日、米子会社バイエルU.S.ファイナンスを通して総額74億ドルの社債を発行すると発表した。市場資金を米メルクの一般医薬品(OTC薬)事業買収に充てる。バイエルは7月にもハイ

バイエル・クロップサイエンス―南米の種子メーカー買収―

バイエルの農業科学子会社バイエル・クロップサイエンス(BCS、モンハイム)は1日、パラグアイの種子メーカー、グラナールを買収すると発表した。南米事業と大豆事業を強化する戦略に沿った取り組み。取引金額は公表しないことで合意

Bayer;バイエルが大型増資、米メルクのOTC薬買収で

独製薬・化学大手のバイエルは2日、米子会社バイエルU.S.ファイナンスを通して総額74億ドルの社債を発行すると発表した。米メルクの一般医薬品(OTC薬)事業買収に必要な資金の調達が目的。バイエルは7月にもハイブリッド債3

SGLグループ―増資で債務圧縮へ、コスト削減目標引き上げ―

炭素製品大手の独SGLグループ(ヴィースバーデン)は9月29日、増資計画を発表した。債務を圧縮して事業再編計画を実行できるようにすることが狙い。同社はコスト削減目標を引き上げることもあわせて明らかにした。 SGLは株主割

三菱樹脂―アルム樹脂複合板工場を独に開設―

三菱樹脂は9月24日、独ヴィースバーデンでアルミ樹脂複合板工場の竣工式を行ったと発表した。同社製品「アルポリック」の欧州製造・販売拠点とする考え。 アルポリックは内外装用建築材などとして使用される製品で、これまでは日本と

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