製薬・化学大手の独メルク（ダルムシュタット）は13日の決算発表で2014年通期の売上高を従来見通しの109億～111億ユーロから110億～112億ユーロへと引き上げた。年初来の業績が好調なうえ、7-9月期（第3四半期）に内部成長率が高かったためとしている。営業利益（EBITDAベース、調整済み）は従来予測（33億～34億ユーロ）を据え置いた。
7-9月期の最終利益は2億4,900万ユーロで、前年同期を26.7％下回った。医薬品のライセンス収入が減少したほか、医薬品開発プロジェクトの中止に伴い減損を計上したため。米試薬大手シグマ・アルドリッチを来年半ばに買収する計画に伴い税負担が増えたことも響いた。売上高は9.3％増の29億600万ユーロ、EBITDA（調整済み）は3.1％増の8億5,700万ユーロだった。
