2014/1/6

欧州ビジネスウオッチ

ルノーと東風が合弁設立で正式合意、16年にSUV生産開始へ

この記事の要約

仏自動車大手ルノーは12月16日、中国2位の自動車メーカーである東風汽車と中国に合弁会社を設立することで正式合意した。77億6,000万元(約9億4,000万ユーロ)を投じて湖北省武漢市に工場を開設し、2016年から多目 […]

仏自動車大手ルノーは12月16日、中国2位の自動車メーカーである東風汽車と中国に合弁会社を設立することで正式合意した。77億6,000万元(約9億4,000万ユーロ)を投じて湖北省武漢市に工場を開設し、2016年から多目的スポーツ車(SUV)を生産する。ルノーは2003年から中断していた中国での生産を再開することになる。

武漢工場の年産能力は15万台。2016年半ばの生産開始を予定する。将来的にはSUV以外の車種の生産も目指す。

ルノーは中国で、1993年に航天三江と合弁会社を設立し、ミニバン「トラフィック」の生産を開始したが、販売不振で2003年に生産を中止。世界の自動車上位10社の中で唯一、現地生産を行っていない。その影響もあって同国での販売は低迷しており、昨年の販売は約3万台にとどまった。

ルノーは東風汽車との合弁によって、中国自動車市場で3%のシェア獲得を目指す。その実現に向けて、3年以内に販売店を92店舗から120店舗に拡大する計画だ。