欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/4/28

西欧

英バークレイズ、商品取引事業を大幅縮小

この記事の要約

英大手銀行のバークレイズは22日、商品取引事業を大幅に縮小すると発表した。エネルギー、農産物、ベースメタル(卑金属)取引の大半から撤退する。継続するのは貴金属と、一部の石油・ガス商品などの取引だけとなる。 銀行による商品 […]

英大手銀行のバークレイズは22日、商品取引事業を大幅に縮小すると発表した。エネルギー、農産物、ベースメタル(卑金属)取引の大半から撤退する。継続するのは貴金属と、一部の石油・ガス商品などの取引だけとなる。

銀行による商品取引の収益は、金融危機を契機に世界的に自己資本規制が強化されたことで悪化している。英調査会社コアリションのまとめによると、昨年の上位10銀行の商品取引事業の売上高は45億ドルで、2008年の140億ドルから急減した。

こうした状況を受けて、大手銀行ではドイツ銀行が昨年、石油、穀物、工業用金属の取引から撤退すると発表し、米JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレーが一部事業の売却を打ち出すなど、撤退、縮小の動きが広がっている。バークレイズもこうした流れに追随した格好となる。