2011/1/12

ロシア

米ペプシコ、WBDに3百億ルーブル投資

この記事の要約

米飲料大手ペプシコは、先月買収を発表したロシアの食品大手ウィン・ビル・ダン(WBD)に、今後5年間で総額300億ルーブル(7億5,000万ユーロ)を投資する計画だ。ロシアのプーチン首相が先ごろ、外国投資に関する政府委員会 […]

米飲料大手ペプシコは、先月買収を発表したロシアの食品大手ウィン・ビル・ダン(WBD)に、今後5年間で総額300億ルーブル(7億5,000万ユーロ)を投資する計画だ。ロシアのプーチン首相が先ごろ、外国投資に関する政府委員会の会合で明らかにした。

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プーチン首相は、「ペプシコはWBDを傘下に収めることでロシア市場での地歩を固めるだけでなく、他の独立国家共同体諸国の市場を開拓するチャンスを得る」と買収の意義を強調。ペプシコによる投資でWBDでは最大1,000人の雇用創出が見込まれることを明らかにした。

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ペプシコは先月2日、WBDの経営権を38億ドルで取得すると発表した。WBDの株式66%をまず取得し、残りの株式についても取得を提案する方針。10億ドルの負債も含めると、買収規模は全体で54億ドルになる。この取引によりペプシコはロシアの食品・飲料最大手に浮上し、ロシアは米国に次ぐ同社2位の市場になる。

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WBDは「Domik v Derevne」(ミルク)、「Chudo」 (ヨーグルト)、「J7」(ジュース)などのブランドで知られる。ロシアやウクライナ、中央アジアに49の生産施設を持ち、約3万1,000 人の従業員を擁する。2010年の売上高は26億ドルに上る見通しだ。

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