トルコのユルドゥズ・エネルギー天然資源相は7日、黒海沿岸で計画する原子力発電所建設に関し、フランスとも交渉している事実を明らかにした。受注が有力視される日本に、新たな競争相手が登場した格好だ。ただ、日本は先月24日、トルコとの間で原発建設に関する覚書に調印。ユルドゥズ天然資源相も日本との交渉を優先させる姿勢を崩しておらず、優位に立っていることは間違いないようだ。
\ユルドゥズ天然資源相によると、原子力のアレバ、公益事業のGDFスエズおよびフランス電力公社(EDF)から提案を受理した。ロシア、日本、フランスをそれぞれ担当する3つの作業チームが、個別に提案内容を検討中という。
\トルコは地中海に面する南部のメルシン県で同国初の原発を建設する計画で、昨年5月、ロシアに工事を発注した。今回のプロジェクトは、北部シノップ県に第2の原発を建設するもので、2013年の完工を予定している。建設費はそれぞれ200億米ドルと見積もられている。
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