2011/1/12

ハンガリー

トルコ財閥がマレーヴ航空に食指

この記事の要約

トルコの産業持ち株会社ESASホールディングが、ハンガリー国営フラッグキャリアのマレーヴ航空の獲得に動いているもようだ。ハンガリー経済紙『ナピ・ガズダシャーグ』が先ごろ伝えた。欧州の空港における発着枠の獲得が狙いで、過半 […]

トルコの産業持ち株会社ESASホールディングが、ハンガリー国営フラッグキャリアのマレーヴ航空の獲得に動いているもようだ。ハンガリー経済紙『ナピ・ガズダシャーグ』が先ごろ伝えた。欧州の空港における発着枠の獲得が狙いで、過半数株の取得に向けて政府との交渉が進んでいる。ただ、交渉成立は、ロシア対外経済銀行(VEB)の保有する5%を政府が買い戻すことが前提となる。

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『ナピ』紙によると、両者は12月に入って交渉を開始した。マレーヴ出資に関心を示していた中国運輸大手の海航集団(HNAグループ)が、VEB保有株の問題をめぐり交渉を中止したことを受けたものだ。ESASが16.5%を出資し筆頭株主となっているドイツ2位の航空会社、エア・ベルリンを通じたマレーヴ株買収はないという。

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ESASは、コチ一族と並んでトルコ最大級の財閥であるサバンジュ一族の持ち株会社。トルコの格安航空最大手、ペガサス航空の経営権を握る。日系企業との関係も深く、トヨタ、矢崎総業と過去に合弁したほか、ブリヂストンとタイヤの製造販売で提携している。

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