2011/1/12

ハンガリー

格安航空ウィズエアー、10年利用者数が23%増

この記事の要約

中東欧最大の格安航空会社であるハンガリーのウィズエアーはこのほど、2010年の利用者数が前年比23%増の960万人に上ったと発表した。同社のハブ空港であるブダペスト空港の離着陸便利用者は21%増の120万人、ポーランドの […]

中東欧最大の格安航空会社であるハンガリーのウィズエアーはこのほど、2010年の利用者数が前年比23%増の960万人に上ったと発表した。同社のハブ空港であるブダペスト空港の離着陸便利用者は21%増の120万人、ポーランドの空港の利用者は14%増の410万人だった。ただ、全路線の平均座席利用率は前年並みの84%で、Varadi最高経営責任者(CEO)が昨年初めに目標として掲げた「利用者数1,000万人以上」にはわずかに届かなかった。

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同社はエアバスA320型の旅客機を34機保有。ハンガリー、ポーランド、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、チェコの12カ所に拠点を構えている。路線数はブダペスト発着便が24(うち4路線は季節運航)、ポーランド発着便が73(同5)に上る。

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今後も拠点網や就航路線を拡大する方針で、4月にはベオグラード(セルビア)とヴィリニュス(リトアニア)に拠点を開設する。また、ポーランドの拠点では増発を計画。ブダペスト‐アンタルヤ(トルコ)路線も新たに就航する予定だ。

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■ 国営マレーヴの利用者は約300万人

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一方、ハンガリーの国営航空会社マレーヴの昨年の利用者数は約300万人にとどまり、売上高は前年比7%減の920億フォリントに縮小した。現地経済紙『Napi Gazdasag』によると、昨年4月のアイスランドの噴火によるキャンセルで10億フォリント、燃料費の高騰で30億フォリントの損失を出したという。今年は、新路線の就航やハンガリーの欧州連合(EU)議長国就任(上半期)が奏功し、売上高は11%増の1,015億フォリント、利用者数は320万人に増加すると見込んでいる。

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また、昨年のブダペスト空港の利用者数は夏のバカンスシーズンが好調で、前年比1.2%増の819万人となった。今年は1月17日からカタール航空が週4日、ブダペスト‐ドーハ間を就航。4月からはアメリカン航空が毎日、ブダペスト‐ニューヨーク間を就航する。新ターミナル2も3月末に開港する予定だ。

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