2011/1/12

ポーランド

証取IPO件数、欧州最高に

この記事の要約

ワルシャワ証券取引所(WSE)の2010年新規株式公開(IPO)は、堅調な経済成長を背景に120社にのぼった。ソボレフスキーWSE会長は、国際投資家がポーランドの市場経済の成長を評価した結果として満足感を示し、2011年 […]

ワルシャワ証券取引所(WSE)の2010年新規株式公開(IPO)は、堅調な経済成長を背景に120社にのぼった。ソボレフスキーWSE会長は、国際投資家がポーランドの市場経済の成長を評価した結果として満足感を示し、2011年のIPOも同様に活況を呈すると予測している。

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WSEのIPO件数は、中国・深圳証取の288社に次ぎ世界で2番目に多く、欧州の主要市場であるロンドン証券取引所(LSE)の89、ドイツ取引所の13も大きく引き離した。ただ、件数が大きく増えたのは新設の新興企業向け市場『ニューコネクト』の上場数が加算されたため。同市場は中小企業の上場を奨励するため上場条件が一般市場ほど厳しくない。上場数は多くても公開規模が小さいため、IPO収入は1-11月累計で36億ユーロと主要市場を下回る。

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一方、WSEの市場規模は1,320億ユーロ、1-11月累計の取引高は480億ユーロで、中東欧最大の証取に躍進した。中東欧企業の上場拠点を自負するウィーン証取の市場規模は840億ユーロ、取引高は330億ユーロでWSEに水をあけられた。

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昨年、取引高、利益ともに2ケタ成長を果たしたWSEは、国際化を一段と進めるため事業拡大を狙っている。年初には特に西欧の投資家が取引に参加しやすいよう、立会時間を70分延長し、取引終了時を5時20分に変更した。

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