2011/1/12

ポーランド

ポーランドで風力発電の普及進む

この記事の要約

ポーランドで風力発電の普及が加速している。2010年1~9月の新規設置容量は前年同期と比べ51%増加し、9月に総設備容量が1ギガワット(GW)を突破したことが、オーストリア系税務・会計監査大手TPA Horwath、ポー […]

ポーランドで風力発電の普及が加速している。2010年1~9月の新規設置容量は前年同期と比べ51%増加し、9月に総設備容量が1ギガワット(GW)を突破したことが、オーストリア系税務・会計監査大手TPA Horwath、ポーランドの法律事務所Domanski Zakrzewski、ポーランド情報・外国投資庁(PAIiIZ)による共同調査で明らかになった。

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ポーランドの風力発電規模は、隣国ドイツの25分の1にとどまる。ただ、TPA HorwathのマネージングパートナーであるWojtek Sztuba氏によると、総設備容量は年間0.6GWのペースで成長すると見られ、20年には10GWに達すると予測される。このように風力発電市場の見通しは明るいものの、問題がないわけではない。オーストリア商工会議所のエルンスト・コップ氏は、地方自治体レベルの行政当局には風力発電に関する専門知識が乏しく設置許可の交付に長い時間がかかることや、風力発電の系統接続が困難なことを課題として挙げている。ただ、ポーランドの風力発電事業の投資利回りは8%と西欧よりも高く、投資妙味はあると指摘する。

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