ハンガリーの著作権保護団体Artisjusが、携帯電話世界最大手のノキア(フィンランド)を相手取って起こしていた著作権料請求裁判で、ハンガリーの裁判所が原告の訴えを部分的に認める第一審判決を11月末に下していたことが、このほど明らかになった。現地英字紙『ブダペスト・ビジネス・ジャーナル(オンライン版)』が7日付で報じた。
\コマーロム・エステルゴム県裁判所は、ハンガリーで販売されたノキアのメモリーカードについて、Artisjusの著作権料請求を正当と認め、ノキアに対し2002~07年分として600万フォリント弱(2万7,800米ドル弱)の支払いを命じた。
\一方、携帯電話については徴収方式が不透明であったとして、Artisjusの訴えを退けた。02~06年に関しては、著作権料を課す対象が明確でなかったことが問題とされた。また、07年については、著作権料が課されるはずだった他の機器について、Artisjusが請求をしていなかったことが、公平を義務付ける著作権法に抵触すると認定された。
\携帯電話を使った私的コピーに著作権料を課すことの是非については判断を保留した。しかし、この種の著作権料支払いを拒否するノキアの論拠には、考慮に値する点があると言明した。
\原告と被告の双方はすでに、判決を不服として控訴手続きを済ませている。
\