2011/8/10

チェコ・スロバキア

再可エネ企業E4U、プラハでIPO

この記事の要約

チェコの再生可能エネルギー企業E4U(エナジーフォーユー)が8月25日、プラハ証券取引所に上場する。株式49%を新規株式公開(IPO)し、約1億コルナを調達したい考えだ。調達資金は現在進行中および新たな再可エネプロジェク […]

チェコの再生可能エネルギー企業E4U(エナジーフォーユー)が8月25日、プラハ証券取引所に上場する。株式49%を新規株式公開(IPO)し、約1億コルナを調達したい考えだ。調達資金は現在進行中および新たな再可エネプロジェクトに投資し、その収益の9割を太陽熱暖房事業、残り1割を太陽光、風力発電に充てることを計画している。

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E4Uは2008、09年に国内2カ所で中型太陽光発電所の運営を開始した。現在、両発電所運営で利益を上げている。ただ、今後はソーラーパネルで熱した水を巨大なタンクに溜め、冬期の暖房に利用する太陽熱暖房事業に注力する方針で、すでに、チェコのヒートポンプ・ソーラーパネル据え付け業者Barx Energyと最初の太陽熱暖房施設の開発・建設に向けて、提携契約を結んだ。Barx Energyの親会社Barxの株式90%は、E4Uでプロジェクト開発を担当するLukas Kvetoun取締役が保有している。

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同取締役によると、E4Uは現在、太陽熱暖房に関心を持つ国内の10~12の自治体と交渉を進めている。大半の自治体の人口は約1万人で、大都市に一般的なコジェネ(熱電併給)発電所による暖房熱供給は普及していない。E4Uはこれらの自治体にガスや電気暖房より20~30%割安な暖房熱を10年間供給する契約を提案できるとしている。ただ、大型の温水貯蔵タンクを2~3ヘクタールの地下に設置する必要があり、当局の認可を得るのが難しいことが難点だという。

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