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2013/11/20

ロシア

ロスアトム、砕氷船2隻の建造で入札開始

この記事の要約

ロシアの国営原子力企業ロスアトムは、原子力砕氷船2隻の建造に関する入札を実施すると発表した。入札開始価格は774億9,500万ルーブル。入札は来月4日に締め切られ、翌5日に落札者が発表される。\ ロシアは現在、北極海航路 […]

ロシアの国営原子力企業ロスアトムは、原子力砕氷船2隻の建造に関する入札を実施すると発表した。入札開始価格は774億9,500万ルーブル。入札は来月4日に締め切られ、翌5日に落札者が発表される。

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ロシアは現在、北極海航路で5隻の原子力砕氷船を稼働しているが、これらの砕氷船の大半は2017年から21年初頭にかけて寿命を迎え退役することになっている。このためロスアトムは新たな砕氷船の建造に乗り出しており、昨年にはバルチースキー・ザヴォード造船所に世界最大となる22220型砕氷船1隻を発注した。同船は今年6月に建造が開始され、17年12月の就役を予定している。今回の入札で発表された2隻の砕氷船も同じく22220型で、1隻目は19年に、2隻目は20年にそれぞれ就役する予定だ。

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北極海航路は近年、地球温暖化の影響で氷の面積が縮小し、船舶貨物輸送量が急増している。北極海では天然資源の開発も加速しており、ロシア政府は新型の砕氷船を相次いで投入することで北極圏の利権獲得競争を有利に進めたい考えだ。

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