ロシア南部、コーカサス地方のクラスノダル郊外に「ドイツ村」が登場した。テーマパークと思いきや、ドイツ風の街並みを再現した宅地開発で、すでに分譲も始まっているという。
\プーチン大統領の肝いりで始まったこのプロジェクト。ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)地方の建築事務所がを担当した。当初予算は1億1,000万ユーロだったが、実際の費用は明らかでない。
\「ドイツ村」には在独ロシア人のロトマン氏が運営する医療センターも設けられる。来春開業し、外科から神経科まであらゆる分野を網羅した医療サービスを提供する予定だ。建設や設備投資の費用だけで1,500万ユーロ、これに現地医師のドイツ研修費用などが加わる。
\開発は「ドイツ」だけにとどまらない。クラスノダル当局によると、9月にはプロジェクト拡大が決まった。「ドイツ村」を含む73ヘクタールに183億ルーブル(4億1,400万ユーロ)をかけて欧州村「ユーロピア」を建設するというのだ。「デンマーク」、「イタリア」、「ギリシャ」などの名前を冠した地区を設けて工事を進める。
\投資元のヨーロッパ・インベストでは、高層団地ではなく、良好な居住環境を求める若い世代の需要を見込んでいる。
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