ロシア連邦統計庁は12日、7-9月の国内総生産(GDP)の実質伸び率が前年同期比で1.2%だったと発表した。経済発展省が先に明らかにした速報値と同じだった。
\ロシアでは欧州の景気低迷で石油など天然資源の輸出が減少して投資も低迷し、個人消費も減速傾向が強まっている。中央銀行は8日、主要政策金利を据え置いた。10月のインフレ率が前年比6.3%と、目標値の上限である6%を上回ったため、利下げを控えた。中銀に対しては景気刺激のために貸出金利の引き下げを求める政治的な圧力が強まっているが、ウニクレディトバンクのモスクワ支店のアナリスト、アルヒポフ氏は、第3四半期の経済指標がすべて低調だったと指摘。「年内に利下げのチャンスがあるかについて、一段と懐疑の念が強まっている」とコメントしている。
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