2013/11/20

チェコ・スロバキア

チェコ、天然ガス貯蔵施設の建設相次ぐ

この記事の要約

チェコで天然ガス貯蔵施設の建設が活発化している。現在2社が建設プロジェクトを進めており、投資額は合計で3億3,000万ユーロにのぼる。政府は、ガス貯蔵能力の拡大によってエネルギー安全保障が強化されるとともに、季節的要因に […]

チェコで天然ガス貯蔵施設の建設が活発化している。現在2社が建設プロジェクトを進めており、投資額は合計で3億3,000万ユーロにのぼる。政府は、ガス貯蔵能力の拡大によってエネルギー安全保障が強化されるとともに、季節的要因に影響されることなく安定的なガス供給が可能になるとして、こうした動きを歓迎しており、認可手続きの迅速化などを通してこれらのプロジェクトを支援する方針を表明している。

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実業家カレル・コマレク氏率いる投資会社KKCG傘下のMNDガスストレージは、ロシア天然ガス最大手ガスプロムと共同で南モラビア地方のダムボジツェに地下ガス貯蔵施設を新設する。貯蔵能力は4億4,800万立方メートルと、チェコ最大となる。投資額は1億ユーロで、2014年に着工し、16年の完成を目指す。

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エネルギー企業CEグループは、南モラビア地方ロジナのウラン鉱山に洞窟タイプの地下ガス貯蔵施設を建設する。工期は5年間を見込んでおり、貯蔵能力は1億7,000万立方メートル。ただ、投資額は60億コルナと通常タイプの地下貯蔵施設と比べ大幅に高額なことが問題点として指摘されている。

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チェコの天然ガス企業の貯蔵能力は、独RWE傘下のRWEガスストレージが26億9,600万立方メートルで最も多く、SPPストレージが5億7,600万立方メートル、MNDガスストレージが2億8,000万立方メートルで続く。

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エネルギー規制局(ERU)によると、昨年の国内天然ガス消費量は81億6,000万立方メートルで、前年から1%増加した。

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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