2013/11/20

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

三菱重工、モーターグレーダー事業をトルコ企業に売却

この記事の要約

三菱重工業は18日、整地に使われる建設機械のモーターグレーダー事業の売却でトルコの建機大手ヒドロメックと合意したと発表した。取引金額は明らかにしていない。\ 組織再編(「ドメイン制」導入)に伴い中核事業への集中を図る三菱 […]

三菱重工業は18日、整地に使われる建設機械のモーターグレーダー事業の売却でトルコの建機大手ヒドロメックと合意したと発表した。取引金額は明らかにしていない。

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組織再編(「ドメイン制」導入)に伴い中核事業への集中を図る三菱重工と、事業拡大を目指すヒドロメックの思惑が一致した。取引の対象には、モーターグレーダーの技術・設計、サービス事業のほか、タイ工場も含まれる。三菱重工は工場譲渡後も一定期間、ヒドロメックに対して技術サポートや部品供給を行い、国内外の顧客へのアフターサービスを共同で実施する。

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ヒドロメックは1978年の設立。バックホーローダーや油圧ショベルでトルコ国内市場トップのシェアを誇る。アンカラで3工場、イズミルで1工場を操業し、従業員およそ1,400人。世界35カ国に代理店を持ち、12年売上高は約3億4,200万米ドルだった。

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同社は国外拠点としてスペインとロシアに販売子会社を持つが、生産拠点は三菱重工業から取得するタイ工場が初めて。中東・東南アジア市場での地位強化が見込まれる。

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三菱重工は昨年、油圧ショベルなどの建設機械事業を米キャタピラーに売却したが、モーターグレーダー事業は手元に残していた。

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