政治

銀行破綻処理の一元化で合意、当初の構想から大きく後退

EU加盟国は12月18日に開いた財務相理事会で、ユーロ圏の銀行の破綻処理を一元化する制度の枠組みについて合意し、20日に閉幕したEU首脳会議で承認を受けた。これによって銀行同盟創設の第2段階となる同制度の発足に向けて大き […]

構造改革の「契約」構想、制度設計先送り=首脳会議

EUは12月19、20日にブリュッセルで開いた首脳会議で、経済成長戦略について協議し、ユーロ圏各国が持続的な成長、雇用確保に向けて「契約」に基づいて構造改革を進めていくことを確認した。加盟国が防衛分野での協力を深めること

トルコとビザ規制撤廃の交渉開始で合意、17年にも実現へ

トルコとEUは12月16日、トルコ市民がEU加盟国を訪問する際の査証(ビザ)取得免除に向けた交渉を開始することで合意した。EUがトルコを経由して流入した不法移民を同国に強制送還することができる協定の調印に伴うもので、早け

セルビアとの加盟交渉、21日に開始

EU加盟国は12月17日に開いた欧州問題担当相理事会で、セルビアとの加盟交渉を2014年1月21日に開始することを決めた。EUはセルビアとの加盟交渉開始を承認していたが、具体的なスケジュールは固まっていなかった。 \ セ

ECBのアスムセン理事が退任へ、独労働次官に任命で

欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事が、ドイツで12月17日に発足した第3次メルケル政権で労働次官に就任することが決まった。これによってECB理事を任期途中で退任する。後任候補には独連邦銀行のラウテンシュレーガー副

ヘッセン州で中道右派・緑の党政権が誕生へ

中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)と環境政党・緑の党が独中西部のヘッセン州で連立政権を樹立する。同州の両党代表が17日、3週間の交渉の末に合意した。都市州以外で両党が連立を組むのは今回が初めて。CDUと緑の党は今後、

トルコ、マレーシアとFTA締結へ

トルコとマレーシアが来年初めにも自由貿易協定(FTA)を締結する見通しだ。マレーシア通産省筋が明らかにしたもので、年内に交渉を完了し、トルコのエルドアン首相が同国を訪問する来月10日に調印するとみられている。マレーシア現

WTO合意を独政財界が歓迎

インドネシアのバリで開催された世界貿易機関(WTO)の閣僚会議で7日に合意が成立したことを、ドイツの政財界が歓迎している。通関手続きの簡素化などが盛り込まれており、輸出の増加につながるとみられるためだ。メルケル首相は、途

航空会社の排出規制、英仏独が適用見送りを主張

EU域内の空港を発着する航空会社を対象とする温室効果ガス排出規制をめぐり、英国、フランス、ドイツが欧州委員会に対し、国際民間航空機関(ICAO)の決定を受けて打ち出した修正案の抜本的な見直しを求めているもようだ。ロイター

政権協定成立、最低賃金導入へ

ドイツの2大政党である中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と中道左派の社会民主党(SPD)は11月27日、政権協定を締結した。今後、SPDの党員投票で承認されると、正式に発効。17日の連邦議会(下院)で第

イラン制裁緩和で欧州自動車業界に恩恵

欧州の自動車メーカーがイラン向け輸出の再開に期待を高めている。同国の核開発問題をめぐる協議で、核開発を制限する見返りとして経済制裁を緩和することが取り決められたためだ。イランに対する経済制裁で甚大な損害を被った仏ルノーや

ベルルスコーニ氏の議員資格剥奪、伊上院が決定

イタリア上院は11月27日の本会議で、脱税事件で有罪が確定したベルルスコーニ元首相の議員資格剥奪を賛成多数で議決した。これにより、1994年以降3期にわたって首相を務め、イタリア政界で絶大な影響力を誇ってきた元首相は国会

EU・米間のデータ共有、個人情報保護強化に向け提言

欧州委員会は11月27日、米当局による広範な情報収集活動が明るみに出たことをきっかけに急速に悪化した個人情報保護に関するEU・米間の信頼関係を修復するための具体策をまとめた。より一段の個人情報保護強化を図るため、欧州委が

中国、中東欧のプロジェクトに100億ドル融資

中国が中東欧諸国との関係強化を狙っている。ルーマニアを公式訪問中の李克強首相は25日、ブカレストで開かれる第3回中国・中東欧首脳会議を前に、同地域のプロジェクトに総額100億米ドル(約74億ユーロ)を融資する方針を明らか

ポーランドのユーロ導入、さらに遠のく

ポーランドが欧州単一通貨ユーロの導入計画からますます距離を置いている。マルガンスキ在ベルリン大使は独日刊紙『メルキッシェ・オーダーツァイツング』の取材に対し、導入は「早くても2017~18年」と話し、現内閣が当初予定して

日・EU定期首脳会議、EPA早期妥結などで一致

日本とEUは19日、第21回定期首脳会議を開き、経済連携協定(EPA)の早期締結に向けて双方が努力する方針を改めて確認した。また、安全保障分野での協力拡大や、宇宙空間の平和利用や開発協力のための政策対話開始でも合意した。

欧州議会がEU次期中期予算を承認、初の減額予算に

欧州議会は19日に開いた本会議で、EUの次期中期予算(対象期間:2014~20年)を賛成多数で承認した。予算総額は現行中期予算(2007~13年)を3.5%下回る約9,600億ユーロ。加盟国が財政緊縮を余儀なくされる中、

欧州議会の拠点をブリュッセルに集約、本会議で決議案が採択

欧州議会は20日に開いた本会議で、ベルギーのブリュッセルと仏ストラスブールの2カ所で会議を行う現行システムを廃止し、議員がどちらかに常駐する制度に変更する決議案を採択した。両都市間を行き来するのは非効率で、コストもかかる

次期政権の経済政策を5賢人委が批判

政府の経済諮問委員会(通称:5賢人委員会)は13日、2013年版『経済鑑定書』をメルケル首相に提出した。今回は次期政権の樹立に向けて2大政党のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)と社会民主党(SPD)が政権協定交渉

欧州委が独の経常黒字を調査、域内不均衡を問題視

欧州連合(EU)の欧州委員会は13日、ドイツの経常黒字が欧州経済の安定を阻害する要因になっている可能性があるため、同国に対する調査を開始すると発表した。EUは域内の経済均衡を保つため、経常黒字を国内総生産(GDP)比で6

スロベニア議会、緊縮予算案を可決

スロベニア議会は15日、2014年度と15年度の予算案を賛成多数で可決した。財政緊縮の具体策をめぐって連立政党間に亀裂が出ていたが、ブラトゥシェク首相が内閣信任投票と一括採決にかけたことで与党の一致が得られた形だ。ただし

ESMの銀行直接支援、運用ルールで合意=EU財務相理

EU加盟国は15日に開いた財務相理事会で、EUの「欧州安定メカニズム(ESM)」が資本不足に陥ったユーロ圏の銀行を直接支援できるようにする制度の運用ルールで合意した。銀行監督の一元化に先立って欧州中央銀行(ECB)が実施

欧州委が独の経常黒字を調査、域内不均衡を問題視

欧州委員会は13日、ドイツの経常黒字が欧州経済の安定を阻害する要因になっている可能性があるため、同国に対する調査を開始すると発表した。EUは域内の経済均衡を保つため、経常黒字を国内総生産(GDP)比で6%以内に抑えるよう

対米FTAの第2回交渉が終了、自動車など規制調和で重点協議

EUと米国は15日、11日からブリュッセルで実施していた自由貿易協定(FTA)締結に向けた第2回交渉を終えた。欧米間で異なる規制やルールの調和などについて重点的に協議が行われ、欧州委員会は声明で「良好な雰囲気の中で交渉は

税収見積もり上方修正、財務相は財政規律の弛緩を警戒

独連邦財務省は7日、税収見積もり委員会がまとめた2013~18年の税収見通しを発表した。それによると、連邦(国)、州、市町村と欧州連合(EU)向け拠出金を合わせたドイツ全体の税収は5月の見通しを大幅に上回る見通し。経済と

ロシアとウクライナがまたも対立、天然ガス未払いで

天然ガス料金の支払いをめぐるロシアとウクライナの対立が再燃している。ガスプロムは10月29日、ウクライナが8月供給分の8億8,200万米ドル(6億3,900万ユーロ)をまだ払っていないと発表。契約に基づき、料金の先払いを

グルジア次期首相に内相を指名=イワニシビリ首相

グルジアのイワニシビリ首相は2日、首相後継者として側近のイラクリ・ガリバシビリ内相(31)を指名した。与党連合「グルジアの夢」に参加する政党代表らも承認済みで、議会の信任投票を経て24日にも首相に就任する見通し。グルジア

EUとコソボ、SAA協定締結の交渉開始

EUとコソボは10月28日、EU加盟の前段階である「安定化・連合協定(SAA)」の締結に向けた交渉を開始した。来春の交渉完了、夏頃の締結合意を目指して協議を進める。 \ コソボは2008年、セルビアからの独立を一方的に宣

EUとコソボ、SAA協定締結の交渉開始

欧州連合(EU)とコソボは28日、EU加盟の前段階である「安定化・連合協定(SAA)」の締結に向けた交渉を開始した。来春の交渉完了、夏頃の締結合意を目指して協議を進める。 \ コソボは2008年、セルビアからの独立を一方

米情報機関がメルケル首相の携帯傍受か

ドイツ政府は23日、メルケル首相の携帯電話が米国の情報機関に傍受されていた疑いがあると発表した。首相は同日、米オバマ大統領に電話。傍受が事実であれば両国の信頼関係を著しく損なうもので受け入れられないと伝えるとともに、すみ

銀行破綻処理一元化の年内合意目指す、首脳会議で確認

EU28カ国は24、25日にブリュッセルで開いた首脳会議で、銀行同盟創設の第2段階となる「単一破綻処理メカニズム(SRM)」の制度設計について、年内の合意を目指す方針を確認した。 \ 銀行同盟の第1段階となるユーロ圏の大

ブルガリアが外国人の土地取得禁止を延長、EUとの合意に反し

ブルガリア議会は22日、外国人による土地取得を禁止する法律の適用期間を7年間延長する法案を可決した。2007年にEUに加盟した同国は、加盟交渉の過程で、外国人による土地取得を来年に解禁することになっていたことから、今回の

内需主導で景気回復進む=共同予測

Ifoなど有力経済研究所は17日に公表した共同作成の秋季経済予測で、ドイツ経済の回復が内需主導で進むとの見方を示した。これまでは景気が低迷していたものの、現在はすでに拡大局面に入っており、この傾向が来年も続くとみている。

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