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2010/5/19

企業情報

K+S AG―1-3月期大幅増収増益に、増資計画は否決―

この記事の要約

肥料・塩大手のK+S(カッセル)が11日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の最終利益は1億7,230万ユーロで、前年同期から60.6%増加した。景気が上向いたことで農家の肥料需要が回復したことが大きい。売上高 […]

肥料・塩大手のK+S(カッセル)が11日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の最終利益は1億7,230万ユーロで、前年同期から60.6%増加した。景気が上向いたことで農家の肥料需要が回復したことが大きい。売上高は42.6%増の15億3,300万ユーロ、営業利益(EBITベース)も53.9%増の2億6,770万ユーロと好調だった。

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売上高が最も大きく伸びたのは塩事業で、前年比82.2%増の6億1,640万ユーロに達した。米Morton Saltを買収したことで増収幅が大幅に引き上げられた格好。カリ・マグネシウム事業は36.2%増の4億9,840万ユーロ、窒素肥料事業は12.7%増の3億8,550万ユーロだった。

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同日行われた株主総会では、経営陣が提案した総額15億ユーロの増資計画案が大株主である独BASF(化学)、露Eurochem(肥料)などの反対で否決された。大株主2社が増資に反対した理由は明らかにされていない。K+SはMorton Saltに続く新たな買収でカリ事業を強化する意向だったが、今回の増資否決を受け見直しを迫られそうだ。

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