ドイツ国内の2009年の広告投資額は前年比6％減の288億4,000万ユーロに縮小した。経済危機の影響を受けた格好で、メディアの純広告収入は9.8％減の183億7,000万ユーロと1995年の水準まで落ち込んだ。独広告産業中央連盟（ZAW）は今年についても大幅な成長は期待できないと予想、広告投資額で前年比マイナス2.5％～プラス1％を見込んでいる。本格的な回復は来年以降になるとの見方だ。
\昨年は特に自動車メーカーなど製造業界が広告投資を大幅に削減した。ネット広告は増収を確保したものの、増収幅は以前に比べて大幅に縮小し、プリント広告の大幅減収を相殺するには至らなかった。
\メディア別の純広告収入で減少幅が最も大きかったのは週刊紙・日刊紙日曜版の21.6％。これに専門雑誌、日刊紙がそれぞれ17.4％、15.5％で続いた。テレビは9.8％減。日刊紙とテレビはともに広告収入全体の20％を占めており、収入額は36億9,400ユーロ、36億4,000万ユーロだった。
\唯一増収となったネット広告は1.3％増の7億6,400万ユーロ。これまでの増収幅は06年が49％、07年が39％、08年が9％で年を追うごとに縮小している。09年広告収入に占める割合は4％にとどまった。
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