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2011/6/29

経済産業情報

貯蓄銀が非接触型ICカードに完全移行

この記事の要約

貯蓄銀行(Sparkasse)グループが銀行カード(ECカード)を非接触型ICカードに全面的に切り替える。米グーグルなど金融以外の企業が電子決済市場に参入することを受けて、対抗策を打ち出す。貯蓄銀の頂点団体である独貯蓄銀 […]

貯蓄銀行(Sparkasse)グループが銀行カード(ECカード)を非接触型ICカードに全面的に切り替える。米グーグルなど金融以外の企業が電子決済市場に参入することを受けて、対抗策を打ち出す。貯蓄銀の頂点団体である独貯蓄銀行・振替銀行連合会(DSGV)の支払取引・カード戦略担当者ウォルフガング・アダミオク氏が独『ヴェルト・アム・ゾンターク』紙で明らかにした。

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年末にまずハノーバー、ブランシュヴァイク、ウォルフスブルク周辺地域の顧客を対象に交換を開始、順次全国に広げ、2015年までに完全移行する。新カードの利用は2012年2月から可能で、20ユーロ以下の支払いでは暗証番号の入力が不要という。同カードは近距離無線通信(NFC)技術を採用しており、専用端末機にかざすだけで支払いが完了する。

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決済市場はこれまで、金融機関が独占してきた。これに対しインターネット企業や電気通信大手は利便性の高いサービスを前面に打ち出して新規参入。ネット検索最大手のグーグルは先月、スマートフォン向け電子決済アプリケーション「グーグル・ウォレット」を発表した。

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